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平方録

東北の晩夏の恵

山形の友人が自宅の農園で収穫した夏野菜を送ってくれた。

広い屋敷の中の畑で何種類もの野菜を作っていて、毎年、夏に限らず収穫したものを送ってくれているのだが、「今年の夏は散々だった」と嘆いていた。

高温と少雨で野菜は軒並み生育不良か枯れ死してしまい、かろうじて生き延びた野菜も出来は例年に比べると格段に貧弱だ…と。

超不作の中でも見劣りしないものを選りすぐって送ってくれたと見えて、こちらに届いたものにそれほどのそん色があるとは気づきにくかったが、友人夫妻の配慮の賜物と有難くいただいた。
中にはこちらのスーパーでもついぞ見かけないコリンキーという「生食できるカボチャ」が入っていて、大いに喜んだ♪
鮮やかな黄色の果肉を持った野菜で、まず見た目がとても美しく、爽やか♪
加えて、ほどほどの厚さにスライスしたこいつの歯ごたえはカリカリとしていて、実に心地よい♪
そして味はと言えば、ほのかに香り立つ甘みが感じられて、ボクはこれぞ"夏野菜の王様"だと信じて疑わない♪
目で見て爽やか、噛んでカリカリ、食べてほんのりした甘み…
サラダに加えればサラダ全体が引き立ち、引き締まり、美味しくなること請け合いである♪
ボクはこれをヨーグルトに味噌を少量くわえた中に漬けておいたものを食すのも好きである。
こうすると長持ちしてくれるし、ヨーグルトと味噌の酸味なども加わって、また乙な味になること間違いなし♪
 
そして見出し写真にも掲げたホウズキも宝箱から出て来た。
食用ホウズキで見た目は観賞用の赤くなるホウズキとそっくりだが、赤くはならず、写真にあるような少し緑色がかったクリーム色と言うのか、正直言って「美味しそう」には見えないのだが、口に放り込んで歯を立ててみるとプチッと中身がはじけ、中からほの甘い汁がにじみ出る。
この甘さが結構、微妙なのだ。
甘いといってもモモやナシなどの甘さとはかなり違っていて、他の果物の甘さとはいささか趣を異にしている。
糖度の問題かとも思う。
もちろんお菓子のような甘さでもないし、ならば「不味いのか?」と問われれば「そんなことは無い」と即答するだろう。
今、このブログを書きながら一つかじってみると…
やはり表皮がプチッとはじけ、中からぎっしり詰まったタネが口中にばらけて出て来る。
タネは無味無臭。存在感はほとんどなく、すぐに解けるように消えるので気にならない。
そしてプチッと噛んだ瞬間、中からは少し酸味の効いた甘さが口中に広がった♪
酸味が隠し味になっているのかもしれない。
確認のためにもう一個、口に放り込む。
食べ終わった後の口中は甘さ控えめなこともあり、且つ酸味が残っているせいか爽やかに感じられ、なんだか手元にたくさんあれば次々に手が伸びて、「尾を引きそう」である。
 
かくして宝箱から出て来た好物のコリンキーとホウズキに(ほかにも数種類の野菜が届いたが…)東北の大地の晩夏の恵に「へぇ~」「ほぉ~」と相好を崩すのである♪
 
 

食用ホウズキ






昨日09:29の相模湾と富士山=片瀬西浜から


なんとなく薄雲が広がっているのだが、視界は良い


富士山の頂部分が凸凹して見えることでも視界の良さが裏付けられる
稜線のゆったりした曲線はセクシーでもある


昨夜18:42に東の山の端から顔をのぞかせるスーパーブルームーン
…と思ったら、満月は今夜だった(早とちりの巻)

18:44


今朝04:03 西の山の端に沈んでいく明日のスーパーブルームーン
 
今朝04:55 東の空の一角が燃えるように赤く染まったなと思ったら…
 
04:56 幽かだがサンピラー(太陽柱)のような光の束が立つのが見えた

コメント一覧

heihoroku
そうですね、鑑賞用のカボチャがハロウィーンの飾り物に使われたりしてますし、同じ種類の植物でも食用、非食用あるようですね。

昨夜はgooブログがメンテ中でアクセスできず、返事が遅れました。失礼しました。
アミ
鑑賞用でない、食べられるほおずきがあるんですね!
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