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平方録

真夏のオリオン

午前4時を少し回ったばかりの南東の空。

立秋を過ぎて以降、心なしか夜が明けるのが遅くなったなぁ…まだヒグラシも鳴きださないし…と空を見上げ、まだ残光以上に余力を見せて光っている星を追っていると…

その南東の空の地上から45℃くらいの高さのところに「あれっ⁉」と声をあげたくなるような大きな星座が光っているのに気が付く。

全天でひときわ明るく光る4つの星に加え、星座の中心の位置に縦に3つ並んだ"三ツ星"が特徴のオリオン座じゃないか♪

春の訪れとともに姿を見せなくなっていたが、ふたたび夜明けの空に顔を出し始めたと見える。

光っていたのはわずかな時間だろうと思う。

この後、東の空が明るくなるにつれ、朝の光に飲み込まれて行って次第に見えなくなったが、冬の星座の代表選手ともいうべきオリオン座が姿を見せたということになると、これはもう確実に季節が後戻りできないところまで進んだということを意味する。

夏大好き人間にとって、正直言ってあまり見たくない、気が付きたくない「季節の変わり目」が早朝の一瞬とはいえ、垣間見えてしまったことになる。

日本列島に暮らす人たちは古の昔からこうした季節の変わり目を敏感にとらえ、その機微をとらえた情感を言葉にし、あるいは文字に残してきた。

残念ながらその才能は持ち合わせていないが、気づくことはできる。

再びのオリオン座を眺めつつ、過ぎゆく夏を思う朝である。

 

セント オブ ヨコハマ が咲いた
鉢植えのこの株は病害虫に強いこともあって手入れを怠っていたため、初夏は花が咲かなかった


その反省から肥料などもくべ、世話をしたところ、この猛暑の中で咲いてしまった


セントの名が示す通り、とても良い香りのバラなのだが、やはり暑さのせいだろうか、香りはほとんどないに等しい
花びらも一つ一つが少し細かすぎるようで、イメージと違うのはイレギュラーに咲かせたせいだとすれば、可哀そうなことをした
秋バラ以降に元に戻ってくれることを願うばかり


ノリコ

このバラも病害虫にめっぽう強く、夏の暑さにもめげない
しかし、夏はやはり姿があまりよくない
 
空蝉
 

このバラは病害虫に強いとはいえず、気難しい花だが、茶系の花の色が気に入って大事に育てている
 
病害虫さえ出なければ夏も花を咲かせるが、今回の花は通常の半分以下の大きさしかなく、無理して咲かなくてもいいのに…と思う
この花以降はつぼみのうちに積んでしまい、秋バラに備えさせようと思う


おまけ 透き通ったブルーの花が魅力の「霧島の恵み」が何とも魅力的な色に変身してきれいだなと思っていたら、山の神も同様の思いだったらしく、切り取ってきて花瓶に挿し玄関に飾った
 


 
 
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