平方録

今日もサボるのだ

日曜日の朝は円覚寺で坐禅会が開かれる日だが、今月に入ってから1度も坐っていない。
そもそも5日の第1日曜日は7月に行われていた夏期講座が移動してきて坐禅会はなかったし、翌週は旅行に出かけてしまった。
先週の日曜日は帰っていたのだが、痛めていた右ひざの具合がどうにもよろしくなく、2時間近く膝を折りたたんでじっとしていることに自信が持てなかったので欠席してしまった。

自転車を漕いだり、歩いたりするのに特段の支障はない。しかし、折りたたむと痛むのである。
正座はまったく不可能。坐禅は無理すれば出来ないことはないが、長時間となると無理である。早く治さないと心のリズムを取り戻せないのだ。

さぼったお陰で、膝の調子はだいぶ良くなったな、と感じてきた矢先、2、3日前の話だが、器具を使って腹筋の下の部分と内腿の筋肉を鍛える運動をしたら、再び痛めてしまった。
それほど膝には負担になるまいと思ってやったのだが、甘かった。
実際にエクササイズしている時は感じなかったのだが、膝に負担がかかってしまったらしい。
回復はぬかよろこびになってしまい、何とも馬鹿なことをしたものである。

この2年間、鎌倉を留守にさえしなければ1度も休んだことはなかったのに、結果的にひと月も休んでしまうと、どこか物足りず、腰骨を立て、背筋を伸ばして坐禅を組むことがいかに心落ち着くものかと改めて思い知らされている。
自分の身体さえ整えられないという事は未熟者の証である。若気の至りという思慮の浅さは積み重ねてきたところだが、この年になってなお、その程度の分別がつかないという事が、つくづく情けない。

さて、1週間前に種まきしたゴーヤ。梅雨空が続き、さして気温が上がらないためか、今朝見たらようやく1つだけ発芽していたが、全体に遅れ気味である。
アサガオは3日でほぼ8割方発芽してくれた。ゴーヤは土の温度が上昇しないと発芽が遅れるようだ。
遅れたままだとカビたり腐ったりしてしまうのが心配である。
発芽さえしてくれれば後はぐんぐん成長してくれるのである。日よけと実利と、一石二鳥を狙っての種蒔きなのだ。
獲れたてのゴーヤを薄くスライスして鰹節を振りかけ、醤油を少々たらして生のまま食べるのも、ちょっと苦味があって夏らしい1品になるのだ。

昨日は午後から雨がやんだので散歩がてら近所の日蓮宗の寺を覗いたら、池のスイレンはいくつか花開き、鉢植えのハスの蕾も膨らんできていた。
ここの住職は花好きのようで、池の奥の切り立った斜面にはツツジがびっしりと植えられていたり、今の時期ならアジサイや花菖蒲もきれいで、観光客に知られていない花の寺なのである。
尾根沿いのバス通りに出て見るとこれまた人を寄せ付けない切り立った斜面のあちこちにヤマユリがたくさん咲いていて、思わず足を止めた。

ヤマユリは神奈川県の花に指定されていて、ユリの王者のような香り高く豪華な花を咲かせる。
もともと園芸種ではなく野生のもので、人気のない林の奥にひっそり咲いているのに出会ったりすると、思わず「お~! 」という声が漏れるほど、見事な花である。

わが家のバラたちも2番花、3番花が咲いてくれていて、それなりに花が絶えない。
梅雨時というのも、案外いろいろな花を楽しむことができるものなのだ。
とは言え、梅雨には早く明けてもらい、かっと照りつける太陽を待ち望んでいるのだが、まだ6月が残っているしなぁ…。



人を寄せ付けない切り立った斜面の上の方で華麗に咲いているヤマユリ


梅雨空の下に薄っすらとだが富士山の輪郭が浮かび上がった
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