遅ればせながらパンジーのタネを蒔いた。
「遅ればせ」と書いたがパンジーの発芽適温は20度前後だから、ここ数日の朝晩の気温がようやく適温に近づいたのであって、特段遅れているというわけではない。
例年は8月の終戦記念日を過ぎると猛暑もものかわタネを蒔いてきたので、気分としてはひと月遅れなのである。
早蒔きをしていたのは8月に発芽させると年内に開花するから、冬枯れの寂しい庭をいくらかでも明るくできるだろうという魂胆からなのだ。
苗床に夏の直射日光を当てないように気を配ったり、水やりや風通しに気を配ったり、とにかく発芽させるまでの1~2週間は気を遣うのだが、それほど難しいことでもない。
パンジーについてはもう30年も前から飽きもせずタネを蒔いて育てている。
というのも、自分の気に入った色目の花を植えたいと思うからで、ホームセンターや花屋の店頭に並ぶ苗から選んでいたのではそれは叶わない。
欲しけりゃ自分でカタログから探し出して注文し、自分でタネを蒔いて育てるしかないのだ。
『蒔かぬ種は生えぬ』ということわざの通り、労力をかけずしては何事も成就しないというわけである。
種蒔きを巡っては「自分で蒔いた種は自分で刈り込め」って言うのもあったなぁ。
ゴンベが種蒔きゃカラスがほじくる――と村人にはやされながら村一番の農家になっていく「種蒔き権兵衛」の民話も三重県にあるという。
種蒔きってのはそれだけ奥が深いってことか。
一時期10種類前後もタネを買い込んでいたが、色数が多けりゃいいという訳でもなく、かえって庭の配色のバランスを崩してしまったりして、いただけなかった。
近年は2、3種類に絞っていて、今年は少し多めの4種類を蒔いた。
一つは姫の名前と同じ名の付いた品種で、その咲き方と色の出具合がボクの好みにピッタなのである ♪
月末から来月初めにかけて芽が生えそろうことだろう。楽しみ。
それにしても今朝はことのほか涼しかった。
いつものように短パンとTシャツでいたのだが、どうにも太ももや首筋がスウスウしすぎて居心地が悪く、おまけにくしゃみと鼻水が垂れてきてどうにもいけない。
北の冷たい空気に触れるとてきめんに現れる寒冷アレルギーってやつだ。ひどい時には鼻の周りがティッシュとの摩擦で真っ赤になってしまう。
赤鼻のトナカイじゃあるまいし美男子も台無しなのだ。
窓もガラス戸も全部閉まっているというのに…
仕方なく納戸から薄手のフリースと柔らかめのGパンを引っ張り出してきて着込むありさまである。
まだ彼岸前だぜ !
悲しい。
テンション下がるんだよなぁ…
01:06 雲の切れ間から顔をのぞかせた中秋の名月
(見出し写真には月の周りに光環が見えているのだが…。 何れもiphoneのカメラで撮影しているのでボケていて、とりあえず雰囲気だけ)