日本海を抜けていくんだろうと思っていた台風14号。
北上に伴って台風の中心から遠く離れた南関東では南風が吹くにしたって暴風雨圏からは離れることになるし、それほど心配することもないなと思っていた。
それが…
どうやら山陽新幹線と東海道新幹線沿いに東に進むらしいということが分かって、都会の雑踏好きというか、その俗っぽさというかミーハーぶりに呆れる。
しかも、九州上陸は‶玄関〟のある南西方面からではなく、北側に面した‶裏口〟の玄海灘から上がりこむという前代未聞さにも大いに呆れた。
中国大陸の陸地近くの東シナ海でグニャグニャとした円を描いてフラフラしただけに、素行の悪さが際立つ。
暴風雨圏に入る直撃コースに巻き込まれるのであれば、それなりの備えをしておかねばと、昨日は急きょ、朝ごはんもそこそこにゴーヤカーテンの撤去に着手した。
まだいくつかの実をぶら下げているものの、最初に伸びたつるは新たに伸びたつるの下で日陰者となって枯れてしまい、垂れ下がった枯れ葉がみすぼらしい姿をさらしている。
しかも手の届かない高いところに生っている緑色の実が黄色くなって‶爆発〟し、中から真っ赤な血のような種をこぼしかけている。
お世辞にも「緑のカーテン」と呼べるような優雅な佇まいは消え失せてしまっている。
暴風雨で枯れ葉を吹き飛ばしてもらうというのも一興だが、枯れ葉だけならいいが、ネットごと吹き飛ばされないという保証はない。
そうなるとご近所にも多大な迷惑が掛かってしまう。
撤去が終わってベランダが急に明るく広々と感じられたのは、それだけ自由奔放につるを伸ばし、葉を広げていたせいだが、今年の繁り方はこれまで見たこともないくらいの旺盛さだった。
理由は簡単で、夏場にも追肥をたっぷり施したりしたためだが、太陽が少し透ける程度の葉の繁り方でもよかったのかな、とも思う。
木漏れ日が漏れるように、少し透けているくらいが逆に涼しげでちょうどいいのかもしれない。
来年への教訓としよう。
午前5時の台風の位置は四国の徳島市付近らしい。
房総半島の館山市付近に達するのが明日の午前3時ころと予想されているから、まだだいぶ時間がかかりそうである。
今月4日に注文した本が、昨日やっと届いたことだし…今日は大人しく雨読だな。
(見出し写真は近所の田んぼで見かけたマンジュシャゲ)