わが俳句結社「二合会」は昨日、今年8回目にして納の句会を催した。
今回のお題は「焼芋」で、最初耳にした時は難しい題だなと感じたのだが、集まった句を見るとどうしてどうして、なかなか多方面からの切り口の作品がそろい、なるほどと感心もさせられた。
そのおかげかどうか、いつもなら衆目一致して多くの支持を得る句が一つや二つはあるものだが、今回に限っては群雄割拠と言えば聞こえはいいが、ドングリの背比べのように票がばらけてしまった。
個人の意見だが「焼芋」の持つ"ささやかな幸せ"というイメージが、メンバーをしてほっこりした句を作らせ、ほかのメンバーたちがそれに呼応したからに違いないと思っている。
その意味でよい兼題だったのかもしれない。
昨年は句会終了後、河岸を代えて居酒屋で忘年会を挙行したのだが、今年は合評終了後、同じ場所で皆それぞれが持ち寄った酒肴でささやかに盛り上がろうではないか、ということで衆議一決した。
他の酔客と交わる必要もなく、したがって会話も酒場の喧騒に負けないように大声を出す必要がないから、ずいぶんと落ち着いた雰囲気になり、少しだけ文化的な雰囲気をまといつつ、今後の会の運営方法などにも話が及び、なかなか有意義なものになった。
ロージンが3人集まると必ずと言っていいくらい病気の話になるというが、われらの結社でもこれは例外ではなく、最初はあそこが痛い、ここが苦しい、もう駄目だ長くはない…などの話ばかり。
俳句をひねるような連中の集まりだから、当然そういうたぐいの話を茶化す輩がいるもので、誰からというわけでもなかったが、「辛気臭い話はいい加減にやめようぜ」という合いの手が入ったのは当然すぎるくらい当然だった。
今年一年、大波小波の波乱万丈に見舞われたメンバーもいいたが、何とか乗り越えつつあるのは他人事ながら嬉しい。
そういえば別れ際、「よいお年を」というべきだったが、そんな言葉は誰からもついぞ聞かれなかった。
それだけ何でもない日常を保とうと気持ちを奮い立たせている部分もあるに違いないが、それでも、やはりメンバーのひとり一人に「よいお年を」と声をかけたい気分である。
花びらの先っぽがちょっと傷んではいるが…
わが家のブラッシングアイスバーグが元気だ♪
師走だということを忘れさせる光景
師走にこれだけよく咲くのはおそらく初めてのことだと思う