「今年は12月に入ってもクリスマスの気分にならないな」と山の神に言うと、同感の相槌が返ってきて「世の中全体がそうみたい」という。
そんな会話を2、3日前にしたばかりだが、昨日、どういう風の吹き回しか、わが家のあちこちにクリスマス飾りが一斉に登場した。
それに呼応してボクもクリスマスソングばかり集めた2枚組のCDを引っ張り出してきて流しっぱなしにした。
この時期は寝るときもタイマーをセットして流しているCDだが、幼稚園のころから聞いている曲ばかりだし、あまり邪魔にならない曲だからバックグラウンド曲として使えるのである。
特に2枚目の冒頭の曲は「We Wish You A Merry Christmas」で、アメリカの幼稚園に通っていた姫が正月に里帰りした際、現地仕込みの発音で上手に歌っているのを聞いて感心した覚えがある。
そんな背景があるせいか、この曲がかかるとなんだか気持ちが浮き浮きしてきて、ノリノリの気分になる。
誤解なきように申し添えておくと、山の神は耶蘇教の宣教師が創設した学校に小中高と通っていたから、親しみを感じているようだが、ボクは耶蘇教の信者でもなんでもない。
しかし、耶蘇教と縁の深いオラトリオとかレクイエムなどのクラシックの楽曲はよく聞いている。
そもそも西洋の音楽や絵画、文学などの芸術分野と耶蘇教の結びつきは濃密だから、音楽を聴けば耶蘇教の陰がちらつくし、描かれた絵画のテーマも宗教にちなんだものだった。
一方で子供心には、年末になるとプレゼントがもらえ、すぐにまた正月が来てお年玉をもらえるので、耶蘇の影がちらついたとしても子供のころは悪い気がするわけがなかった。
そればかりか、プレゼントがもらえるならと積極的にクリスマスソングを歌ったし、お遊戯もした。
今あまりふらふらと出歩かなくなったせいもあるのだが、駅前の繁華街でもクリスマスを感じさせるような雰囲気はほとんど見当たらない。(気が付かないだけかもしれないが…)
かつて、師走の街の喧騒を上書きするかのように、ジングルベルがガンガン流され、こちらの気が急かされるように感じたあれは何だったのか。
世界のあちこちでいつもとは違うことが起きたり、起きかけていることと、何か関係でもあるのだろうか…
耶蘇の生誕を祝っている場合なんかじゃないとでもいうんだろうか…
玄関のニッチに出現したクリスマス飾り
押し花A
押し花Bとローズヒップ、ボケの実
以下、家中のあちらこちらに山の神手製のクリスマスの飾りが…
押し花C
リースA
リースB
リースC
押し花DとリースD
絵付けした皿
押し花EとF
ボール紙製