18日にタネ蒔きをしたパンジー3種が順調に発芽し、成長軌道に乗ったようだ。
お盆の後の猛暑が続く中、ピートバンにタネをひと粒ひと粒丁寧に蒔いて覆土し、直射日光が避けられて、なおかつ風通しが良くて比較的涼しい場所を選び、さらに寒冷紗を掛けて光量調節をし、毎朝霧吹きでたっぷり湿らせるなど手をかけて来たかいがあったというものだ。
当初は、せめて朝晩は涼しさが漂う9月まで待とうかという思いもあったが、幸いゴーヤのカーテンが良い日陰をもたらしてくれていたし、カーテンの裏側は海風がそこそこに吹いていたので踏み切ったのだった。
幸いなことに、お盆過ぎの南関東は暑い日が続く予報だったが、逆に秋雨前線の予行演習みたいな愚図つき気味の天候が続いて発芽を楽にしたのだと思う。
極端に発芽率が落ちたりするような万が一の場合に備えて、届いたタネの半分近くは「まき直し用」に取り置いてあるので、9月になったら追加で蒔こうと思っている。
ちなみに、小学生の夏休みの宿題の自由研究になぞらえれば発芽率等は以下のようになる…
蒔いた種の数 芽を出した苗の数 発芽率
キューティーアプリコット 42粒 30本 72%
オトノパープル 40粒 29本 72%
モルフォ 42粒 23本 54%
ということになるので3種合わせた平均発芽率は66%ということになる。
これは種苗メーカーがタネの袋に明記している、例えばモルフォの場合の発芽率「65%以上」に合致するが、肝心のモルフォの発芽率がわが家の場合54%にとどまっているので、結果は思いのほかよくなかった。
モルフォに関してはここ10年以上蒔き続けている品種だが、こんなに発芽率が悪かったのは初めてである。
一方で72%で並んだキューティーアプリコットとオトノパープルはカタログの数値をそこそこ上回ることが出来て良かったと思う♪
モルフォの蒔き直し結果が果たしてどうなるか…
別に急いで蒔くことも無く、9月下旬とか10月に入って十分に涼しくなってから蒔いても何ら問題はないのだが、8月に蒔いておけば花がグンと少なくなる暮れから咲き始めてくれるのがミソである。
暮の内から咲き出したパンジーは肥料切れに注意したり花柄をきちんと丁寧に摘んだりして、その後の面倒をきちんと見てやると梅雨時まで半年に渡って咲き続け、目を楽しませてくれることになる。
この後、生育が順調なら、本葉が出そろった段階でポリポットに移植して育苗し、株がしっかりして来たら花壇やプランターに定植するという作業が待っている。
ピートバンから根っこを傷めないよう1本1本丁寧に苗を取り上げ、ポットに移し替えて行く作業は根気のいる作業になる。
「生き馬の目を抜くような…」と形容された現役時代の厳しい仕事環境の中で、どうやって時間を見つけ出していたのか今でも不思議に思うが、現役時代から続けている育種育苗作業なのである。
当時は今のように3種類ではなく、7種類とか8種類ものタネを蒔いていたからその分、手間は今以上にかかったはずなのに…
振り返ればもう40年は続けていることになる。
我ながら随分遠くまで歩き続けているものだなぁ~と思う。
ピッカピカの芽が出た♪
左端の2列にはオトノパープルを8粒づつ、それ以外はキューティーアプリコットを7粒づつ蒔いてある