全体の設計や植栽計画を立てて運営の中心になってくれている河合伸之スーパーバイザーをはじめガーデナー4人とその他の関係者5人を合わせた総勢10人のこぢんまりした集まりに招かれたのだ。
ボクの役回りは当初ガーデンとは無関係だったのだが、開園から2年が過ぎようとしている時期に庭の植栽が一向に伸びてこないことと投資計画の不明瞭さを指摘したところ、その指摘が的を得ていることが分かり大騒ぎになった。
で、その収拾を誰が担うのかという段になって、にわかにボクに白羽の矢が立ってしまったのだ。
形の上では言い出しっぺになってしまい、渋々引き受けざるを得なかったのだが、難題は10年の契約を結んでいた会社との契約解除交渉と新たに誰に任せるかという雲をつかむような問題だった。
ここでその経緯をあれこれ書くことも可能だが、それでは相当長文になってしまうので省くが、契約解除交渉は著作権が専門の弁護士に相談して知恵を借りたことと、必ずしもにこやかな表情だけで交渉に当たったわけでもないことも相まって思った以上にスムーズに事は運び、同時並行でひょんなことから紹介された河合さんを拝み倒してスーパーバイザーに就いてもらった結果が今回の受賞に結びついたという訳なのだ。
河合スーパーバイザーによると10年に満たない庭が受賞することはこれまでほとんど例がなく、しかも面積がやや狭いのと併せると「どうかな? 」と思っていたそうだが、それらを割り引いても見事な庭だと世界に認められたわけで、その端緒を切り開いた一人として素直に嬉しい。
まぁ、そんな背景もあってリタイアしているとはいえ、今回の祝賀会に呼んでもらえたんだと思う。
いま売り出し中の創作日本料理の店が会場で、料理はともかく山形の日本酒「山法師」を久しぶりに飲んで、これが五臓六腑によくしみた。
それでなくてもおいしい酒が一層美味しく感じられたのはシアワセの一言に尽きる。
スーパーバイザーとガーデナーたちスタッフのおかげである。
この授賞の報が効いたのかどうか、例年極端に鈍る8月の入場者数がこれまでの年の数倍に上ったというのだからこれまた驚きで、みんなニコニコしていたのが印象的だった。
するとボクにもサプライズが待っていて、河合スーパーバイザーからそれなりの大きさの封筒がにぎにぎしく手渡され、何かと思って封を開けると「honorary member」と書かれたカードが2枚入っている。
「ご夫妻に終身パスポートを贈りますので、これからもちょくちょく足を運んでください」と言われた。
終身名誉会員証ってわけで、カードの裏には「有効期限2099年7月末日」とあった。
とりあえずは今のボクの年齢の倍以上という設定だが、あと81年しか使えないとなると終身と言いながら果たしてそれで間に合うかどうか、いささか心もとない気もする。しかし、その時はその時で時代も変わっているだろうからまた別の展望も開けることだろう。
とにかく無くさないようにしなければ ♪
世界バラ連合から贈られた「優秀庭園」の認定証
これが終身名誉会員証
以下は今年5月の横浜イングリッシュ―ガーデンから
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ひろ
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MOMO
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