薄日が差してきたので、昨日ブログに書いたカワセミの幼鳥とネジバナを探しに散歩に出た。
カワセミのいる池には大砲のような大きな望遠レンズを装着したカメラを構えた人や肩をぴたりと寄せ合って巣のある茂みの方角をじっと見つめている老夫婦が居たりして、平日とは打って変わって日曜日の午前中は見物客がそこそこに繰り出すと見える。
何時間か粘っていれば、そのうち姿を現すこともあるのだろうが、ボクにはとてもそんな真似はムリ…
ネジバナなら動き回らないし、隠れてしまうこともない。
そのネジバナは簡単に見つかると思ったが、探して見るとそう簡単ではない。
あちらこちら草むらを見つけては眼を凝らすが、なかなか見つからない。
しばらくほっつき歩いて運動公園の芝と雑草が混ざり合ったような斜面に黄色のタンポポのような花を咲かせるブタナの群落の脇で、ようやくねじれながらすっくと立つ姿を見つけた。
よく見れば斜面の所々に咲いていて、そう言えば去年もこの斜面に座ってちょっと休憩した際、その座っているすぐ脇にネジバナが咲いていたのを思い出した。
昨日のブログでは「小さいながらランのような花が…」と書いたが、ネジバナと言うのはそもそもラン科の花なのだそうな。
日本全国どこでも見られ、花期は春から秋と大雑把で生息地は「公園や芝生」とあるから、まさにその通りの場所に咲いていた。
英名の「lady's tresse」は「女性の巻き毛」の意味だとか。
そして花言葉は「思慕」。
ボクが興味を魅かれたというか、フルっていると思ったのがらせん状にねじれた状態で花が咲いている理由。
昆虫が吸蜜しやすいように横向きに花を咲かせているらしいのだが、一方向にだけ花をたくさん咲かせると傾いてしまうので、茎の周りにまんべんなく花を咲かせてバランスをとっているのだという。
それが花の名前の由来にもなったってわけ。
しかも右巻きと左巻きが仲良く同じくらいの割合であるんだってさ。
今度、右か左かよく確かめてみよう。
国会の前庭の芝生に生えているネジバナはらせん状にはならず、片側ばかりに花が寄ってしまって右に傾いているはずだぜ、きっと。
見出し写真は右巻きに見えるけど、こちらの2本は左巻きに見える
ブタナの花がヒョロヒョロと長く伸びた茎の先で風に揺られてそよぐさまは涼やかでなかなかよろしい
今日は夏至 日の出4:27 日の入り19:00 昼間の長さ14時間33分 ♪
遠くの北の空は晴れているのだが、海沿いは生憎雲が優勢で全天が覆われてしまっている
山の神にネジバナを探しに行ってきたと言ったら「庭にも咲いてるわよ」と言われ、びっくり ♪
ちょっとピンク色が薄いけど、正真正銘のネジバナ ねじれ方が不十分だけど右巻きのようだ
池と森の公園にいたオオカワトンボ