もっぱらバラをはじめとする花づくりにいそしんできたが、ここ5、6年は何となく「野菜も」という気になって、主にミニトマトのベランダプランター栽培に手を染めていた。
これが順調で、夏の朝に赤く色づいた実をもぎ取って朝食の膳に並べるのが楽しみになり、ずっと続く夏の定番になった。
このミニトマト栽培のいい所は苗を1本買ってきさえすれば、後は脇芽を掻く度に土に挿すだけで簡単に‶クローン苗〟が誕生することで、クローン苗が成長する過程でこちらの脇芽も掻けば‶孫クローン苗〟になるわけで、それこそ次から次に苗を増やせる。
そのうちトマト栽培にふさわしい季節も過ぎ去って…というところまで続くのだから安上がりでもあるし、打ち出の小づちと言ってよいくらいだ。
このトマトにリーフレタスやサラダ菜とか今夏は欧米では普通に出回っているというロメインレタスと言う苗を買ってきて育てたら、普段食している結球するレタスとは見た目も違い楕円形のしっかりした葉で、これがシャキシャキしていて、味が良いと来ている。
初めて見て口にする野菜だが、どうしてこれが日本でもポピュラーにならないのかといささか不思議な気がする。
こういう葉物野菜は朝食の野菜サラダにうってつけで、必要な量を食べる直前にプランターからちぎって来ればいいだけなのでとても重宝している。
これは山形の友人の真似で、なかなかいいことを教えてもらった。
それで調子に乗ったという訳ではないが、今年初めてミニトマトや葉物野菜に加えてナスとキュウリをラインナップに加えてみた。
と言ってもベランダは足の踏み場がないくらいになってきて、ナスは2株、キュウリはたった一株で、このうちキュウリの定植が遅れてまだ収穫していないが、ナスの方は至極順調で既に3本を収穫して焼きナスなどにしたら自家製と言うひいき目を差し引いても美味しいと感じた。
やはり採れたてというのは最良の調味なのかもしれない。
株は大きく育ち、花がたくさん咲いていて、次々に身が膨らんでいるのでこれからが楽しみだ。
苗は1本100円だったからコスパってやつもとてもいいことになる。
野菜作りはのめり込む人が多いように感じるが、なるほど実が成り、収穫が増えるたびに頬が緩んでくるのもよく分かる気がする。
広い庭でもあれば…と思うが、こればかりはどうしようもない。
まさかバラを引っこ抜いて野菜に変えるなんてことができるはずがないし、細々とベランダでのプランター栽培を続けるのみだが、初めてのナスが思いのほかよく出来ているのでうれしくなっている ♪
今朝も適度に育った2本を収穫したから、何らかの形で朝餉に添えられるはずである ♪
このナス紺ってのがとても魅力的で美しい