北鎌倉の東慶寺に立ち寄った時のこと。
冬ざれの庭に唯一と言ってよいくらいひっそりと咲いていた直径3cmほどの小菊の花を撮ろうとしたら花の上に緑色の小さな‶異物”が落ちているのに気付いた。
何か生き物の類かと思って指先を近づけてもピクリとも動かず、何かのタネがまだ青いうちに偶然この花の上に落ちてきたんだろう…くらいに思ってそのままシャッターを押した。
家に戻ってパソコンの大きな画面に現れた件の花の写真を見てビックリした。
”異物”に目がある…それも縦長で身体の割に随分大きい!
そして触覚も2本ピンと伸びているし、脚だって生えていて、後ろ足はバッタのそれと同じでひときわ大きくたくましい。
やっぱり生き物だったのだ。
花と比較して推測できる体長は5㎜程度。初めてお目にかかった。
それにしても花の上でじっとしたまま何していたのだろう。
最高気温19℃という誠にありがたい暖かさの下でつるバラのせん定誘引作業に着手した。
例年10日過ぎ頃から始めているから、いつもの年の通りで早くもなく遅くも無い。
北風の通り道になっている東側のフェンスのつるバラから着手した。
ここは例年寒くて閉口する場所なのだが、風も無いポカポカ陽気で助かった。
もうかれこれ20年を超えて楽しませてくれているつるバラなのだが、名前がない。
それというのも山の神のいとこの奥方が何かと何かを掛け合わせて作り出した品種をプレゼントされたので「好きな名前を付けて」と言われたらしいが、名無しのバラのままなのだ。
やや赤色が勝ったはっきりしたピンクの小さな花を株全体に房状に咲かせるので盛りを迎えると見応えがある。
寄る年波で新しいシュートも減って、だいぶくたびれてきていたのだが、今年はどういう風の吹き回しか新しいシュートが2、3本出てきてボクを喜ばせてくれた。
それでこれまでの古いシュートをすべて切り落としたら株全体が小さくなってしまったが、来年の初夏には新しいシュートから旺盛な花が咲きこぼれるはずだし、さらに新たなシュートも伸びて新陳代謝が活発になることを望んでいる ♪
西側の道路に面したフェンスに這わせているローゼンドルフシュパリースホープは昨年病気が出て、今年はその影響で葉が縮れたりする生育障害が現れ、花数もいつもの年より少ないなど、後遺症に悩まされた。
お陰で新しいシュートは1本も無く、どこまで回復してくれるか気をもむところだが、見守るしかない。
ということで昨日終わらせたのはたった2本だが、暖かい日を見つけてボチボチやって行こうと思う。
とは言え、風の通り道のところのバラは終わったので、後は家そのものが北風を防いでくれる位置関係のところに植わっているものばかりだから、それほど苦にならないだろう。