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平方録

久しぶりに気持ち良かった♪

ぐずついた天候続きでくさくさしていたが、ようやく晴れ間が戻って来た。

精神と肉体の虫干しを兼ねて13日以来9日ぶりのパトロールに出かける。

風が弱く絶好の自転車日和。気温は23℃まで上がったので文句ナシ。

湘南海岸自転車道を西の端まで漕ぎ、相模川を渡って平塚市内を横切り、さらに西に進んで大磯町に入り二宮町まで行って戻って来た。
往復62kmは今シーズンでは最も長い距離となる。
肉体的には特段の疲れも無く、ジジイは元気がみなぎっている♪
 
 

風が弱かったので期待していなかったが、雨上がりのせいか雲は残っていたが空気は澄み切っていた


家を出る前は富士山が見えるとは思わなかったのだが、あに計らんやと言ったところ
胸から上だけだったが、真っ白な山体が陽の光に輝いて印象的だった♪


次から次へと波が押し寄せている


波しぶきがミスト状になって海面や地表付近に漂っている
お陰でのどや気管支が潤って呼吸がとても楽に感じられた♪


漂う霧状の波しぶきのお陰で、突如、ミストの中から人がヌッと現れる


富士山に積もった雪は特別に白いんじゃないか? それくらい眩しく光っていた


打ち寄せる波のゴォ~という連続音だけが聞こえてくる


江ノ島方向を振り返る


景色はやっぱりミストの中に霞んでいる
 

相模川を渡り平塚市内を横切って大磯漁港到着


大磯漁港から西湘バイパスにそって太平洋岸自転車道(画面右端)が大磯町の町はずれまで延びている


この山一帯が吉田茂の屋敷があった所
西湘バイパスが出来る前はすぐ浜辺に出られたようだ
数年前に放火で焼失し、再建されて現在は大磯町で管理している


敷地内の松林の中に講和会議が開かれたサンフランシスコのある東を見つめて建つ吉田の銅像が見える


旧吉田茂邸から歩いて遠くないところに「鴫立庵」(しぎたつあん)がある


鴫立庵は京都の落柿舎、滋賀の無名案とともに日本三大俳諧道場の一つとされている
名前の由来は西行法師がこの地を訪れた際に詠んだ「心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ」にちなんでいるらしい


ネットによれば現代語訳すると「出家して人の感情を捨てたにもかかわらず、鴫が飛び立つ沢を見ていたら何とも言えない感情が湧いてきたよ」だそうな
世間を捨てたはずの西行がこのような歌を詠んだことが最大の見どころだという
そりゃぁ、あれほどの名歌をたくさん作り続けた感性豊かなご仁だもの、何かの拍子にふと里心がのぞいたって不思議じゃないだろう
それこそニンゲン西行の真の姿ってやつじゃないのかしらん
写真は庵の脇を勢いよく滑り落ちていく、かつて鴫が飛び立ったであろう沢


1664年に小田原の崇雪という人がこの草庵を結んだ際「著盡湘南清絶地」と石碑に彫り刻んだそうな
相模湾沿いの一部を「湘南」と呼ぶようになった根拠の一つとされているようである
 
 
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