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平方録

よく辛抱したな、若

緊急入院していた若の母親は今日退院できるらしい。

ちょうど1週間。この間、甘えたい盛りの4歳の若の心中は察して余りあるが、泊まり込みで世話を焼きに行っているばあばによると、ぐずることも泣きわめくことも無く、聞き分けも良いという。
ばあばが台所仕事の間は一人でおもちゃ箱を床全体にひっくり返してプラレールやカーズの自動車でひたすら遊んでいるらしい。
偵察に行くと、なるほど、これなら退屈はしないだろうなというくらい、足の踏み場に困るくらいのおもちゃに囲まれていた。

幸い夏休み中の幼稚園も事情のある子を対象に、特別保育を実施しているので2日ほどそこに通わせて遊んでこさせたのも気分転換になったようだ。
送り迎え役を仰せつかったボクは久しぶりに時間を気にすることになったが、特に午後3時の迎え時刻というのは、慣れないとしていることの中断を余儀なくされたり、微妙な時間である。
昨日、幼稚園から戻って病院まで送り届けたら、「じいじ、また電車に乗りに行こうネ」って誘われた。
しゃぁね~な、連れてってやるよ。

一人暮らしのボクの日常はも順調そのもので、炊事洗濯も苦にならない。
一人暮らし何てしたことはないのに、何とかできるのはいつも妻のやる手順なりやり方などを見ていないようで脳裏に残っているもので、そんなものを参考にあとはトリセツやネットで調理方法などを参考にさせてもらって、ボクなりの味付けで作るとこれがかなり美味しくて、捨てたもんじゃないなと思うのである。

昨日の夕食などは冷蔵庫にキャベツがゴロンと入っているので豚肉のこま切れ180グラムほど買ってきてホイコーローでも作ろうと思ったが、ネット上の様々な料理法を見て「豚とキャベツのオイスターソース炒め」ってのを作ってみたのだ。
豚肉に片栗粉なんぞをまぶしたり、なかなか凝っている? のだが、キャベツ以外にもニンジンとピーマンがあったのでそれも放り込んだら彩もきれいで、我ながらよくできた ♪
レシピに「ご飯が進む! 」という添え書きがあった通り、ハフハフ言いながら箸が止まらなくなりかけて、オッとこれは酒の肴なのだと思い直してペースを落とすありさまである。
それくらいの美味しさだったのだ。

この間、ベランダに植えてあるゴーヤにもずいぶんお世話になった。
中くらいのものを1本もぎ取ってきて薄くスライスし、それを熱湯でさっと湯がいて取り出したところに削り節を振りかけただけの生野菜のサラダ感覚で食べるのだが、これがシャキシャキとしてしかも苦みがあって酒の肴にももってこいのおかずになった。
ゴーヤの苦みはモモルデシンとかいう物質によるらしいが、その効能は胃腸の状態を調え、血糖値、血圧を下げ、夏バテ改善だという。
食欲もあるし、胃腸の状態もいいし、夏バテなんて生まれてこの方経験したこともない夏大好き人間だから、飛びつくほどの食材でもないのだが、そこはそれ、転ばぬ先の杖と言うこともある。
何より、あの苦みは夏の食卓に悪くない。

かくして毎晩毎朝、シャキシャキとほろ苦さを味わっている。
珍しい白いゴーヤもだいぶ大きくなってきた。
これは初めて食べるのだが、どんな感じなのか、苦さはどうか、そろそろ収穫し頃の時期が近づいているようで期待が膨らむ。

若は今夜から再び母親に甘えながら寝ることだろう。
とりあえずよかったな。


普段は波静かな湘南海岸に寄せる台風余波の波(見出し写真も)

昨夜20:38に雲の切れ間にぽっかり浮かんだ99%の月
今夜が満月だが晴れるだろうか

昨日までは予報が大外れだったが、今日はどうだろう…05:29
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