地区予選を勝ち抜き、愛媛県の中学校テニス大会県大会に駒を進めた姫の、昨日は晴れ舞台のはずだったが、これまでの好天と打って変わって日本列島の天候はぐずつき、試合が行われる宇和島も朝から雨となり、試合は今日月曜日に順延された。
そのことを知らせるラインが夜届き、やり取りをしたのだが、これががっかりしているのかと思ったら逆に「めちゃめちゃ頑張って来るね!」と様々な絵文字付きで送って寄越し、テンションがものすごく高い。
どういう風の吹き回しだろうかと首をかしげて得た結論は、順延によって月曜日の授業は受けなくても欠席にはならず、全県から予選を勝ち抜いて集まった選手は等しく堂々と胸を張って「授業をさぼれる」のである。
「選ばれし者」…そういう立場に立ったことがテンションを上げているらしい。
運動会でリレーの選手に選ばれたり、クラスメートから学級委員に推挙されたり、他の生徒とは違う立場に立つことは中学生という大人への階段を上がり始めた世代にとって、特別な高揚感をもたらすものだ。
姫もいま、その特別な選ばれし者となり、クラスメートが退屈な授業を受けている時、好きなテニスで精いっぱいのエネルギーを発散できるのだから、これ以上の喜びはないだろう。
しかも、姫にとっては見知らぬ土地の宇和島まではるばる「遠征」しての試合である。
ボクだったら、遠征と言うこと一つとっても、何だか胸の底がじんわり熱くなるような胸の高まりを感じるだろうし、高揚感は半端ないだろう。
加えて今回の大会出場選手たちは教育委員会公認で堂々と授業までさぼれるのである。
これが特別で無くして何だろう。
それに、もう一つ特別なことがあって、1日順延されたことでもう1泊が追加されたのである。
テニス部の仲間とワイワイガヤガヤ、予定になかった合宿が追加されたみたいで、これはもう盆と正月に加えて修学旅行まで加わったような気分に違いない。
こういう高揚感を傍で見るのは嬉しいものだ。
一緒にお風呂に入って長々と湯船の中でままごと遊びに付き合わされたあの幼かった姫が、「選ばれし者」となって遠征試合に出かけている。
日々の部活動に一生懸命取り組んできた過程があってこそ、こうした展開が待っているのである。
中学に上がる時、ボクと約束した。「じいじ、文武両道で頑張るね」と。
実践できている姫が眩しい。
せっかくの機会だ、めちゃめちゃ頑張ってもらいたい♪
実は、当初話を聞いた時、即決でよしっ、宇和島まで応援に行くっ!と鼻息を荒くしたものだ。
ところが、応援は同居家族2人までという制限付きだということで、何という固陋さ、時代遅れも甚だしい愛媛県教委めっ!と憤慨しつつ怒り心頭に達したほどだったが、姫が迷惑するようなことになってはひいきの引き倒しである。
現地での応援は泣く泣くあきらめたが、一旦点火してしまった「姫に会いに行くっ」という焔は消しようがない。これを無理に消してしまえばボクの方が病気になってしまうだろう。
ということで、今週末、21日が誕生日の姫に渡すプレゼントをわざわざ手渡しに行くことにした♪♪♪
切符はひと月前に取ってある♪
「ブラッシングアイスバーグ」
この「空蝉」は咲いてから日にちが立っているので形が変化してしまっている
「ノリコ」 オレンジ系統の花だが、秋は赤がひときわ強く出るようである
今年のわが家の秋バラは気温の乱高下や病害虫に見舞われ、ひと月以上遅れて咲いている