この夏、初めての事だった。
午前3時を過ぎた辺りで「肌寒さ」を感じて目が覚めた。
寝苦しいのとトイレに行きたくなるのがこの時間で、ほぼ同じ時刻に目が覚めることがこの夏の間続いている。
しかし、今朝は尿意に加え、最近ではついぞ味わったことのない「肌寒さ」だったのだから"事件"と言っていい。
クーラー嫌い(エアコンと言わずにあえてクーラーと言う言葉を使うのは、通勤電車に乗れば寒くてたまらず、オフィスでもガンガンに冷えていて、いつも鼻水をすすり、時にクシャミを連発しながら、外にはいい風が吹いていることだろうなぁ…と矛盾を感じながら世の中の大勢に従わざるを得なかった積年の恨みの反映である。この大いなる矛盾が解消されるのは図らずも2011年の東日本大震災で電力事情がひっ迫し、電車もオフィスも冷房温度を大幅に上げざるをえず、挙句、ネクタイを締めていては暑さがしのげないとかなんとか理屈をつけたクールビズなどと言うものを流行らせ、世の中の冷房温度が割と適切に維持されるようになったのは僥倖と言うしかない)のボクは、台風でも接近していて、大荒れの天気でなければ寝る時も窓を少しだけ開けて寝ている。
海風が通り抜けてくれるので、よほどのことがない限り、それでしのげるし、しのいできた。
それでも寝苦しい時は扇風機を明後日の方向に向けて回しながら寝る。
今夏もそれでしのいできた。
それが何と…今朝は「う~~涼しっ(寒ぶっ!)!」という肌寒さを感じてしまい、目が覚めたのだった。
夏大好き人間にしてみれば、いよいよ来たるべきものが来たという感じで、いささかなりとも寂しさを禁じ得ないが、まぁ、ここは大自然の摂理に従うほかなく、ましてやボクのひとりの個人的思いなど通用するはずもないことははっきりしている。
たまさか、月曜日にはわが俳句結社の例会があり、「今月のお題」が「秋めく」だった。
各同人、どんな秋を探してくるのか、この猛暑の中で興味がわくが、今朝のボクがどこかに蹴飛ばしたタオルケットを探して体に巻き付ける様子などは格好の題材なんじゃないかしらん。
みんな、なんとなくホッとしているかもな…などと思いを巡らせた朝だった♪