今、ユリが野山や自然豊かな公園で良く咲いている。
栽培されたものではなく、と言っても誰かが球根を運んできて植えたものだろうが、自然の草むらやがけ地、あるいは林の木々の下などで木漏れ日を浴びながらポツンと咲いているのを見るのは悪くない。
ポツンと…と言う表現からすると、どこか物寂し気に感じられるかもしれないが、そんなことは微塵もなく、むしろ孤高の潔さ「わが道を行く!」の決意がにじみ出ているようで、むしろ頼もしい。
ボクが時々散歩する池と森の公園には何本かのオニユリが今盛りを迎えている。
素晴らしく人目を引く、という花ではないが、ユリはユリであって背は高く、ひとつの茎にいくつもの花をつけて、その咲きっぷりは豪華でもある。
むせ返るような緑の中で、オレンジ色に濃い茶色のポツポツを散らした花は、色彩的にもよく目立つ。
花の少ない時期に差し掛かり、堂々と主役を張っているという図式だろうか。
しかし、花の色、形、大きさ、あたりに漂う得も言われぬ心地よい香り…etc、どれ一つとっても、このユリの右に出るものは無いと思うのがヤマユリである。
神奈川県の「県の花」にも指定されていて、まさにバラの女王に相応しい♪
ボクの近所では毎年6月から7月初旬に盛りを迎えるので、今の時期はもう咲いていないが、今年もあちこちの斜面や林の中で咲いているのを好ましく堪能させてもらった。
改めて思うのだが、ユリという花は栽培されるものではなくて、むしろ自生しているような雰囲気、佇まいの似合う花のような気がする。
そういう孤高を感じさせつつ豪華に咲く姿こそ、ユリの魅力をさらにアップさせるのもだとも…
近所の池と森の公園内に咲くオニユリ
アジサイとコラボしているものも
公園を出て未舗装道路の散歩道を行くと住宅の垣根の間から半身を乗り出すようにカノコユリが咲いていた
気象庁は遅ればせながら「関東地方の梅雨が明けた」と発表した
何といっても見事なのはヤマユリ♪ (6月17日、近所の神社の境内の斜面で咲いている姿を撮影)