ボクの住む南関東の海沿いの地方の冬といえば、日本海側がどんなに雪に閉じ込められても、分水嶺になっている上越国境の山々を境に太平洋側では好対照の青空が広がるのが常である。
これは気象用語でいう西高東低の気圧配置のなせる業なのだが、今年はどうしたことか肝心の西高東低の気圧配置が長持ちせず、しょっちゅう移動性高気圧がやって来てはポカポカ陽気をもたらしていくのだが、移動性高気圧が東に去ると低気圧が現れて太平洋岸を進み、天気が崩れる。
まるで春先の天候が冬に現れてているようなもので、その根本のところ辺から狂いが生じているのだ。
お陰で冬の関東地方の定番である乾燥注意報なんてのはついぞ聞かないし、確かなことは言えないが、心なしか火事も少ないんじゃないか。
それはそれで結構な話だと思うが、確か東京の12月の日照時間が例年に比べて極端に少ないという話は、もう少し以前に聞いた覚えがある。
これは実感として頷けるというもので、確かに今冬は洗濯ものが短時間で乾いてしまうようなことはめっきり減ったようである。
北国の人には申し訳ないが、冬晴れの日が多いとしょっちゅう布団が干せて、干した後の夜は実にポカポカと暖かく、朝までぐっすり寝られる寸法なのだ。
それが今年の冬はまだ数えるほどしかできていない。
ボクはいつも羽毛布団1枚だけで寝ているので、太陽に温められた布団のありがたさは格別なのだ。
一昨日は一日シトシトと冷たい雨に降りこめられた。
その晩の天気予報は「明日の関東地方は好天に恵まれます!」と並み居る気象予報士が判で押したように太鼓判を押していたのだった。
それが…
午前5時ごろまでは星も月も見えていた。
第一、昨日のボクのブログは月明かりで目覚めたことを書いているではないか。
それが夜明けが近づくにつれて雲が広がり、それ以降一度も雲が切れることはなかったのだ。
夕ご飯が終わった後、見るともなくついていたテレビの歌番組で司会の女子アナが「今日の関東地方は素晴らしい青空が広がりました」と誇らしげにニッコリ微笑んでいた。
バッカじゃないの。自分が用意したわけでもあるまいに。
第一、自分の頭の上に広がる空だけを見て、関東はくまなく晴れていると言い切る無知蒙昧ぶりにはあきれるばかりである。
今時の女子アナの頭の中が、如何に空っぽなのかが良く分かった。
……と、ただただ可愛いだけが取り柄の女子アナに八つ当たりするくらい、ボクにとっては不愉快な天気が続いているのだ。
こんな天候続きなのでパンジーなどの苗の定植作業はおろか、一丁目一番地のバラのせん定作業もままならない。
まっ、バラは年明け早々からやっても遅くはないから慌てる必要もないのだが、こんな天候が年明けにも続くようだと雨合羽を着込んで冷たい雨に打たれて……そんなのは真っ平御免こうむりたい。
困ったもんだ。
ローカルのFMラジオは昼頃になって「晴れて太陽の光が差し込んできた」と嬉しそうだったが、南岸の海沿いの地域にへばりついた雲がどくことはなかった
目と鼻の、手の届きそうなところに晴と曇りの境目が見えているのに…
2~3年前に近所に出来たケーキ屋が評判で、クリスマスイブだというので買ってきたのだが、右側の「レモンクリームパイ」ってのが抜群に美味しかった
評判もダテじゃないんだねぇ。コーヒーカップは妻の絵付け。水色と金色の縁取りがきれい
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