朝起きてカーテンを開けると虹が架かっていた。台風18号は韋駄天のごとく出羽の国を駆け抜けてくれたらしい。晴れ女の妻の神通力はやはり健在だった
朝食後すぐに26km走って友人の実家へ。今誰も住んでいないが、畑をやっているので3日と開けずに通っているのだ。
見事な蔵屋敷があって開けはなつと綺麗な風が吹き抜けて行く
いつもお裾分けを頂いているので、体験とお礼を兼ねた農作業のお手伝いを少しした。ボクの担当はカキの摘果作業。脚立に登ってハサミを使う作業はバラのせん定でお手のものである
友人は強風になぎ倒されかけたミニトマトの復旧作業
妻は友人の奥方の指導でオクラやカボチャなどの収穫をお手伝い
作業の後のおやつは目の前の枝からもいだイチジク。久しぶりに食べたけれど、一緒に食べるタネがシャキシャキしていて美味しさに拍車をかける
作業を切り上げ、黄金の稲穂の海を渡り
白い花が咲くソバ畑をかき分けて
十四代の酒蔵近くの次年子という集落の蕎麦屋へ入る
炊いたユウガオ、ワラビ、ナスのベラソ漬が出てくる
頼んだ板ソバは香りが立ち、角も立ってキリッとした味わいのソバである。こういうソバは滅多に口にできるものではない。日本酒にもよく合うのだ
普通のつけ汁とは別にキジの肉とネギを入れたキジ汁も頼んだ。うっすらと甘口の汁でカモ汁よりはさっぱりしている。でもキジの肉が少々固かった
大蔵村の四ツ村棚田を見下ろす高台に上がって秋の風を感じ
またソバの海を渡ると
開湯1200年の秘湯肘折温泉に到着。今夜はここに泊まる。冬の豪雪は時々全国放送の電波にも乗るほどである
保存された旧い郵便局前を通り
共同浴場の「上の湯」に行って湯に浸かると身体の奥底まで湯の有効成分が染み渡っていくような感じがした
石仏がなんとも言えぬ穏やかな表情を見せ
秘湯の佇まいを見物しながら湯上がりのほてりを冷ます
旅館の看板に「元医者」という珍妙な書き込みを発見し、どんな意味があるのか首をかしげる
そして翌朝…。秘湯の朝は朝市で始まる
朝市の詳しい様子はまた明日
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