心配してたんだ。
ここ数日は雨ばかり。
おまけに10m近い南寄りの風が休むことなく吹き続けていた。
ヤツの居場所と言えば、高さ80cmくらいに伸びたヘンリーアイラーズという名のエキナセアの葉の上だったのだ。
しかも、てっぺん近くの葉の上にいて、獲物を狙ってじっと動かない。
そうでなくとも風にあおられて大揺れの葉の上で、小さな体が吹き飛ばされやしないかと気をもまされていた。
実際に強風にあおられる一枚一枚の葉はちぎれんばかりに大暴れしている。
西部劇のロデオの荒馬慣らしじゃあるまいし、あんな大揺れの葉の上ではしがみついているだけで大仕事に違いない。
雨が止んだすきを狙ってベランダに出てヘンリーアイランダーズの鉢植えを観察したが、さすがに姿を見つけられなかった。
まさか…
あまりにひどい風や強い降りの時には葉の裏や揺さぶられ方の少ない茎に近い所に避難するぐらいの知恵 ? は持っていると信じたいが、実際に姿を確認するまでは安心できない。
そう思って、何度か雨が上がるたびに確認したのだが、やはり姿を見つけることはできなかった。
もしかすると、こんな大揺れの場所はとっくに捨てて、隣のプランターのオキナワスズメウリの茂みに移ったのかと思い、探してみたがそこにも見つからない。
…そして、朝焼けがとてもきれいだった日曜日、もしかしたらと覗き込んだヘンリーアイランダーズのてっぺん近くの葉の上に、あのチビ助ながら一丁前の格好をしたカマキリ男爵が朝日を浴びているではないか。
そうか、君は生き延びたか ♪
どこにもいかず、このヘンリーのどこかで嵐のような天候をやり過ごしたんだな。チビ助のくせに大したものだ。
何はともあれヨカッタ ヨカッタ。
秋の深まるまで、このベランダで目を光らせて不埒な害虫を退治しまくってもらわなくちゃいけないものな。
頼むぜバロン・カマキリ。頑張ってくれよな !
5日の日曜日、午前7時16分 朝日に照らされたカマキリ男爵のチビ助
見出し写真はボクに気付き「ご心配をおかけしました。おかげさまで元気です」と挨拶するチビ助男爵
元気そうだ
最初に出会ったのは6月17日だった
一番下の写真と見比べてもらえばわかるのだが、足に付いていた縞模様がほとんど消えかけているのが分かる
それだけ成長したってことだろう
6月29日 写真を撮ろうとしたら気付かれ、葉裏にサッと逃げ込んだ
同上
6月17日 最初の出会いはボクの腕の上
もじゃもじゃの毛に翻弄されて四苦八苦して歩いていた姿が懐かしい
(その様子はこちら)
6月17日 腕からパンジーの花の上に移ってもらったところ
少年の面影というのか幼年のあどけなさなのか…でも凛々しさは一丁前
ヒトの尻の蒙古斑のようにヤツの足には縞模様が…