今か今かと待ち構えていた初音がようやくわが町に届いた♪
昨日(3月3日)午前11時半ころのこと。
散歩の途中、まず最初にいつもの池と森の公園に行き、少し開けた日当たりのいい場所のベンチに腰掛けて足元に咲く青色のオオイヌノフグリの小花の数が随分と増えたなぁ…と思いつつ、日向ぼっこをしている時だった。
気温はそれほど高くはなく、特に暖かいとも感じない日だったが、良く晴れて青空が広がっていて、しかも風が弱く、外にいても居心地は悪くなかった。
そういう日は森の鳥たちにとってもいい日なんだろうと思ったが、鳥たちのにぎやかな鳴き声はほとんど聞かれず、むしろ森はシーンと静まり返っているように感じられた。
何か異変でも起きているんだろうか…
その時だった。
待ち焦がれていた鳴き声が小さな谷戸に響く♪
例の「ホォ~ホケキョ~」という発声がはっきりしている。
ひょっとしてこの日が初音ではなく、1日か2日前くらいから鳴き始めていたんじゃないか?
そう感じられるほど、初音にしては少し上手すぎやしないかと思えるくらいで、よどみのない鳴き方だったと言っていい。
例年耳にしてきた初音は、例えば「ホォ~」しか鳴けなかったり、途切れ途切れに「ケキョ」が聞こえたり…の、思わず「それっ頑張れっ」と声を掛けたくなるようなたどたどしい鳴き声しか響かせられなかった。
そして、池と森の公園を離れ「やっと春告鳥が鳴いてくれた」と良い気持ちになって散歩を続けると、今度は別の場所で聞こえたウグイスはきれいな「ホォ~ホケキョ」を響かせたかと思うと、更に「ケキョケキョケキョ…」という、例の谷渡りまで披露してくれたのだった。
これにはいささか驚いた。
ここまで鳴き方が完璧だと、やっぱり1日か2日前から鳴き始めたという推測は、ほぼ間違いない所ではないか。
しかし、こういう記録は人の耳に届いてナンボの世界だと思う。
おっちょこちょいがいて、幾ら早く鳴いたとしても、誰も耳にしていなければ初音とは認識されないのだから、鳴かないのと同じこと。
今から15年程くらい前までは、わが家の東側は小さな森と藪のある小高い丘になっていて人家がなく、布団の中でもウグイスの鳴き声が届くところだったから、否が応でも初音を聞き逃すことは無かったが、それももう昔の話。
そんな条件の中、自分の耳で確かめた「3月3日の午前中」という事実は重く、これがわがノートの2024年の"公式記録"ということになる♪
過去5年間で見てみると、3月3日は22年の3月2日を上回る「最遅記録」である。
2月の初っ端には20℃越えなどもあり、まさか、3月までずれ込むとは思いもしなかった。
これから多くのブロガーさんの元にも次々に初音が届き、ブログにもアップされて行くことだろう。
ウグイスが春を告げたことでこれからいよいよ本格的な春がやって来る。ウグイス前線の北上が楽しみである♪
お昼少し前のいつもの池と森の公園
明るく開けた場所で
明るく開けた場所で
ベンチに腰掛け
オオイヌノフグリがたくさん咲いているなぁ~と足もとに目をやっていると
背後の藪の方から懐かしい歌声が谷戸に鳴り響いた♪
周囲の木の中には一斉に芽吹き始めたものもあり
周囲の木の中には一斉に芽吹き始めたものもあり
公園を離れて別の場所を歩いていると、また、藪の奥から歌声が聞こえてきた♪
この辺りの足元には
ホトケノザが今を盛りと咲いていて、野の花たちも春告鳥の初音を聞いて納得顔をしていることに気付く
初音を聞いたしひな祭りだし…
夕ご飯は日本酒と春めいた彩のちらし寿司♪