サカタのタネとタキイ種苗に注文しておいた花のタネと野菜のタネが届いた。
気象庁が「今夏は異常気象だった」とわざわざ宣言するまでもなく、例年、終戦記念日ころの暑さの盛りにパンジーの種蒔きをしてきた花咲じじい気取りにとって、今夏は「いくら何でも、いつも通りじゃ発芽は無理だな」と判断するのが極めて容易なほど、いつもの夏とは違っていた。
そんなこともあって、発注自体が後ろにずれこんでしまったが、今となってはドンピシャリのタイミングで、ここ3、4日の朝晩の涼しさはようやく種蒔きの適期が訪れていることを知らせてくれている。
朝晩さえ涼しくなるのであれば、日中の高温状態が多少長引いたとしても発芽には支障がないだろう。
ピートバンも用意してあるし、風通しの良い場所に専用の台を設置し、太陽が直接当たらないようにピートバンを覆う寒冷紗の準備も整えておいた。
去年は3種類のパンジーしかタネを蒔かなかったが、今年はビオラも加えて6種類に増やした♪
なるべく色を増やさないこと、同じ色を出来るだけまとめて植えたい…と思って抑えてきたが、この基本は変わらないものの、来春の花壇はもう少しにぎやかにしてもいいかな…という気まぐれ心が首をもたげたってのが理由である。
花咲じじい気取りにとって、巡ってきた春の花壇に暖かな日差しを浴びて咲き揃うパンジーなどの明るい花姿を見るのは何よりの喜びだが、それにも勝るとも劣らずに楽しいのが、春の花壇を想像してタネを注文し、それが届いてタネを蒔き、出始めた芽をピートバンからポリポットに移し替えていく面倒で根気のいる一連の過程こそ、地味だがワクワクする瞬間の連続なのである♪
こういう1年草たちが、バラが開花する初夏までの花壇の主役となって華やかさをつないでくれるのである♪
ホームセンターに並ぶ花の苗はパンジーも含めて平凡なものばかりで、はっきり言って魅力に欠ける。
種苗メーカーのカタログに載っているような洒落た花色や珍しい花色、自分の求める色合いで春の花壇を演出したいと思うなら、種から育てるしか道はないのである。
好きじゃなければできないことだけどね…
初夏の花後、お礼肥をちょっとくべただけで、後は水もろくにやらず放りっぱなしにしていた鉢植えの「セント・オボ・ヨコハマ」が1輪だけ花をつけた
秋バラのつもりなのか…それにしては花が小さい
でも、初夏のバラに負けないくらい奇麗な姿だし、何より名前が示すようにとてもいい香りを漂わせている
病害虫にはことのほか強いし、放りっぱなしでもこうして咲くのだから健気なものである♪
ルリタマアザミも同じ♪
花柄も放置したままだし、切り戻しもしていないのにこんなに整ったイガグリ頭を育てていて、間もなくルリ色に染まるだろう♪
門柱のつるバラ「バレリーナ」が寝ぼけまなこの1輪を開きかけている
寝ぼけたままなので鼻の形も中途半端だが、ツボミが2つ3つ付いているから、もう少しましな花に期待だ♪
ばれりーなに「おい、起きろよ」とけしかけたのが同じ場所で妍を競うクレマチスの「アフロディーテ・エレガフミナ」
凛とした姿で咲いているじゃん
肥料もやっていないのに…
昨日はわが俳句結社「二合会」の例会日。
わが提出句は以下の5句(兼題は「秋めく」)
秋めきて日足敷居をまたぎけり
秋めくや空の底まで見えにけり
荒呼吸その口めがけ群とんぼ
夏枯れの野原に涼し白き蓼
登る日や西の月追う夏の海