今朝は寝坊することなく定時に目が覚めた。
長く続いた寝苦しい夜を抜け出して、涼しい風と涼しい空気に包まれて寝る気持ちよさに最初は体が反応してしまって喜びすぎ、ついつい寝坊したのがうそのようだ。
だいぶ体がなじんだのではないか。
ルーティンに従って台所で湯を沸かし、暑いシャワーを浴びて完全に体を目覚めさせ、2階のパソコンの前に座ろうとすると、東側の部屋から漏れてくる外の気配が何やら"騒がしい"というか"風雲急"を告げているかのようである。
部屋を移動して東の空を見上げると見出し写真のような空が広がっている。
地平線近くがオレンジ色に染まり始め、その光を封じ込めようとするように上空の黒雲が怪し気に漂っている…
幕末の勤王の志士・鞍馬天狗はこういう光景の中、悪党にひっとらえられた杉作少年を助けに登場するのである。
ん…? 鞍馬天狗…? 杉作…?
まぁ、若い人もそこそこ齢を重ねた人も、知らないのも無理はないでしょうが、いたんですなク・ラ・マ・テ・ン・グ。
いた、といっても横浜生まれで鎌倉で暮らした作家の大佛次郎が作り出した「鞍馬天狗」という物語の主人公ですがね…
「姓はクラタ、名はテンゼン」なんちゃってね。
時代はまさに徳川幕藩体制が崩壊し、天皇を中心とした中央集権国家の確立へと動く一大変革期の真っただ中の痛快時代劇でありました。
この愛馬にまたがって登場するシーンなどは、その後の月光仮面や怪傑ハリマオなど数多のテレビヒーローたちがこぞって真似るほどカッコよかったんでありますな。
「ハイヨォーシルバー!」の掛け声とともに登場した西部劇のローンレンジャーだって、鞍馬天狗を真似たんじゃないかと…
はてさて、世界も日本もこれからますます風雲急を告げるのでありませうか。
”
4:38 東の空が風雲急を告げるが如く…
4:57 オレンジ色の光はいっそう力強さを増していく
4:57 まるで燃えているかのよう…
こちらも真夏の太陽を浴びて真っ赤に燃え盛るカンナ
(近所の田んぼ脇の畑に咲いていて盛りは過ぎていたが、ヒマワリとは違った独特の味わいを持った夏らしい花だと思う)
…)
ローカル線で旅をすると、ひなびた駅の構内にぎらつく太陽の光にたじろぐことなく悠然と咲き誇る真っ赤なカンナの花に見惚れることがある
カンナには黄色やオレンジ色もあるが、やはりそういうローカル線の風景には真っ赤な花が似合うと思う
この花が咲いている駅に停車する場合、願わくは蒸気機関車にけん引された客車で行きたいが、いまだと磐越西線とか真岡鉄道あたりまで足を延ばす必要がある