かれこれ40年にわたって、我が家のパンジーとビオラは種をまいて育ててきた。
ホームセンターなどでは限られた種類しかなく、咲かせたい色や佇まいのものを咲かせるには、種苗会社のカタログの中から選んで通信販売で取り寄せ、種まきから始めて発芽させる以外に手がなかったからである。
正月を前にした年末ころから咲かせるためには、種まき時期は暑さ真っ盛りの8月中旬以降ということになる。
ただし種まきの適温は種類にもよるが20℃前後で、真夏の暑さの中では発芽は無理としか思えない。
しかし、正月には咲かせたい。正月に咲かせて一足早い春を楽しみたい…
そこで園芸家たちは度重なる試行錯誤を繰り返したのだろう、真夏に種をまいて発芽させる術を編み出したのだった。
それを参考に、ボクの場合は例年、終戦記念日が過ぎると種まきに着手してきた。
小さな種をまいて芽生えさせるのに適したピートバンというものに、種が重なり合わないよう注意しながら一粒一粒丁寧にまいていく。
そのうえで、風通しのいい比較的涼しい場所に置き、しかも直射日光が当たらないように寒冷紗をかぶせるなどして発芽までの2週間を手厚く見守るのである。
こうすることで、種の袋に書かれた発芽率を軽々と上回る数の苗を確保してきた。
それが…
ここ数年の夏の暑さは夏大好き人間でもたじろがざるを得ないほど強烈なもので、とても種まきどころではないように思え、去年、試しに9月に入ってから頃合いを見つけて種まきしたところ、正月に間に合うように暮れのうちから開花し、なんだ、そうか♪と眼からうろこがはがれ落ちたのだった。
今年も9月の中旬ころまでにまけばいいだろうと思って、すっかり安心している。
しかも、今年はカタログから取り寄せたもの以外にも、今年咲いた花の種を採取しているので、それも蒔いてみることにしている。
種苗メーカーの種の多くはF1種といって日本語では「一代雑種」と呼ばれるもので、種が取れたとしても、親と同じ花が咲くかどうかわからない。
それを承知の上で、どんな花が咲くのか、一つ楽しんでやろうという気になっている♪
昨日24日、江ノ島のヨットハーバーに隣接する湘南港から見た夏の雲
丹沢山塊方面
こちらは箱根方面
富士山は画面右端の奥にいるはず…
丹沢山塊上空
これも同じく丹沢山塊方面
伊豆半島・天城山方面
東の空にはひとひらの雲もない