平方録

満開まであと一息

バラの開花具合を確かめに、2週間ぶりに横浜イングリッシュガーデンへ。

結論から言うと、まだ2、3分咲きといったところか。
全体的にはちらほら咲きだしているが、自慢のアーチのトンネルは1週間先の10日くらいから咲き始めるんじゃないかと思われる。
蕾は数限りないほどついているから、咲きだせば今年も見事に違いない。
昨年末、吾輩が腰をかばいつつせん定を手掛けた3本のアーチにもびっしりと蕾が付いている。

現代バラの黄色系の始祖と言われるバラがすでに咲いていた。
1900年にフランスのペルネ・デュシェという人が創りだした「ソレイユ・ドール」という品種。
「黄金の太陽」という意味だそうで、この花を土台としてさまざまな黄色のバラが誕生したんだそうである。記念碑的なバラなんである。
ソメイヨシノのアーチをくぐり、すぐ左に折れたところの黄色のバラを集めた一角の、一番アーチ寄り、通路寄りのところに咲いている。
株は大きくないから、注意して見ないと見過ごしてしまうかもしれない。

今年はバラの品種を一挙に400種増やしたから、1600種類もの品種の2000株のバラが咲き乱れることになる。
これは首都圏では有数の品種数で、河合伸志スーパーバイザーのコレクションの中から提供されたものも多く、面目躍如といったところなのだ。
昨日は連休の谷間だったためか、それほど込み合っていなかったが、じっくり写真を撮ったり、花もさることながら株元を覗き込んで「ああ、こうやって枝を整えているのか」などと、自分の家の庭でのバラづくりの参考にしようと学習している姿もちらほら見かけ、やっぱりプロが手掛けるバラの違いが気になるんだろうなぁと、妙に感心したりした。

作業用も兼ねて、新しい園路を何本か作ったので、これまで見ていた景色とは別の景色が見られることになり、オヤッと思うはずである。
来年は横浜が会場となって全国都市緑化フェアが開かれる。
言うまでもなく、横浜の主役は「市の花」のバラである。
フェア全体のプラン作りの主要メンバーの一人に河合伸志が加わり、今年はプレイベントも予定されているから、関心も高まるに違いない。
それにつれてガーデンの入園者が飛躍的に伸びてくれると嬉しいのだが。

ガーデンには新車で行こうかな、とチラッと思ったが、天気も良かったので、久しぶりに自転車にした。
内燃機関より人力である。
2か所ある距離の長いだらだら坂も“日ごろの鍛錬”のおかげか、大して息も切らさず通過して、これで脚力がもっとつけば平坦路を行くような速度で上っていけるんじゃないかと思えるほどである。
その先にはツールドフランスが見えてきたりして…。これは冗談。

かくして颯爽と出かけ、流れる雲のように軽々と戻ってきたのだが、行きは北風、帰りは南風で、どちらも向かい風だったのが誤算と言えば誤算である。
これが逆だったらどんなにか楽チンだったことか。
往復53・44Km。




これが現代の黄色のバラの始祖といわれる「ソレイユ・ドール」


始祖の色合いに良く似た「ゴールドメダル」


こちらも良く似た「サッターズ・ゴールド」


「つる熱情」


茶系統の?


手前のアーチにも花が咲くと面白い絵柄になりそう。奥の白バラのアーチは「マリー・キュリー」
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