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これぞ「チーム一丸」だ

2013年09月30日 09時00分00秒 | スポーツ

 最終盤を迎えているJ1リーグ。順位争いは賞金が入る7位までが
勝ち点差「10」でしのぎを削る。

 一方、得点王争いは大久保(川崎)が19点でトップを走るが、
2位の佐藤(広島)渡辺(FC東京)との差は2.さらにマルキーニョス(横浜)ら
5人が1差で追う。大久保が逃げ切るか、あるいは逆転なるか。
こちらも残り7試合の攻防に注目が集まる。

 さて、28日のJ1第27節。敵地で鳥栖を2対0で下し、首位横浜に
勝ち点差2と迫った広島。この試合で、チームスローガン「一丸」を
絵に描いたようなシーンがあった。

 佐藤のゴールで1点リードで迎えた後半42分だった。
石原が得たPK。ここ7試合ゴールのない石原が蹴るかと思われたが辞退。
水本が一度は蹴ろうとしたが、佐藤に代わって入った野津田に声をかけた。

 リードしているものの、後半はピンチの連続。そこで得た追加点の絶好機。
外せば局面が変わりかねない重要な場面。その厳しい局面をあえて
19歳のルーキーに託したのだ。

 水本のコメントが泣かせる。
 「僕が決めても1点。でも、あいつにとって勝利に貢献する1点は成長に
つながるはずだ」

 慎重にゴール右下に決めた野津田は「結果が欲しかった。これをきっかけに
したい」

 「プレッシャーのかかる場面で蹴らせ、経験値を上げる先輩の配慮」とは
森保監督。2連覇を目指すチームには、昨年台頭した清水のような
新戦力の押し上げは欠かせない。

 スタッフはもとより、先輩らの若手を成長させようとの気概が見て取れる。
これこそまさに「一丸」を地で行く一コマだろう。

 1本のPKにも、こんな素晴らしいドラマが隠されていた」のだ。
2連覇へ向け広島の固い絆を感じさせてくれた勝利だった。



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