Blog ©ヒナ ─半径5メートルの毎日から見渡す世界

ラテンアメリカでの日々(1999〜)、さいたま市(2014〜北浦和:2021〜緑区)での日記を書いています。

なんか今年は「秋」をカットするのでしょうか。

2021年09月01日 | さいたま市(緑区)を満喫する

飲み会が捌けたあとの居酒屋の前で

 むかし、私がまだ下っ端の駆け出しだった頃。

 ある打ち上げがハネたあと、居酒屋の前で大先生と少し話してました。

 その時その先生は、「ナカタクン、グァテマラのことやってんのか。ボクもじつはグァテマラに居た頃があるんだよ」。

 その先生はカザフスタンの研究をされておられました。だから意外だったのでそう言うと、

 「いやぁ、ボクがいた時、ある晩、ホテルで寝てたら突然すごい音がして、起きたらホテルの部屋のガラスが全部吹っ飛んでなくなってたんだよ」。

 まさかとおもいましたが、そうです。

 グァテマラの内戦期、それも最も激しかったエフライン・リオス・モント軍事政権下の爆破事件でのことで、それはグァテマラ研究者なら有名な話でした。

 あの時にいたなんて。

 「グァテマラは季候がいいよね。考えてみたらボクがカザフスタンのことをやっているのは、乾燥気候が好きになってたからかな」

赤道付近だが乾燥気候 ──漫画『パタリロ』の世界

 すでに書いたかもしれませんが、わたしがメヒコとかグァテマラにしょっちゅう行っているということで、よく聞かれるのが、

 「さぞかし暑いんでしょうね」。

 そんなことないです。

 第一、赤道に近いアメリカ大陸の国々では、首都とか地方でも大都市となると、そんな暑いところに都会なんてあまりできません。だいたい標高が200メートル弱もある、そんな高地に自然と人間は集まるものです。

 メキシコシティとかグァダラハラとかグァナファトとか。

 グァテマラもホンジュラスもコスタリカもエクアドルも、多くの国々の首都は茹だるような暑いところではなく、むしろ今日のさいたま市のような、涼しい風が心地よく年中吹いている気候です。昼寝をしなければもったいない、と思うような感じです。

 だからビールがまぁ、しこたま美味しくなります。あと、街の通りでご飯を食べるのが本当にオイシイです。その代わり、暑さや寒さへの耐性が極めて脆弱になります。

 メキシコ人とかグァテマラ人とか、コスタリカ人とか、諸々。

 年中気温が変わらないのだから、服装も同じかというとそうでもなく。

 お洒落もしたいからか、ちょっと寒いだけで「寒い、メッチャ寒い」と両腕を擦って、おねーちゃんなんかは革のロングブーツを書いてコツコツ歩いています。

 逆にちょっと暑かったら、オイシイものの食べ過ぎかおなかが出てるクセに、ピアス空けたオヘソ丸出しで歩いています。

 でも、クーラーなんて要りませんし、そりゃ海辺は焼け焦げるかと思うくらい暑いですが、換装しているので、木陰にハンモック吊ったら、快適に昼寝ができます。

 国中が、24時間エアコンのドライ効いてるって言えばいいのですかね。

日本の2021年の季節

 今年は、何やらとても季節の到来が早くはありませんか?

 わたしが去年までは、アル中でもう死ぬしかないくらいまで飲んでたから気付かなかっただけかもしれませんが。

 ここ、さいたま市緑区の農業エリアに引っ越してきてからというもの、咲く花とか鳥や虫の声がとても「あぁ、まだ生きてんだ」と躰に染み入ります。

 まず、梅の花なんて、春がそこまで来ているもののまだ冬の寒さの芯が少し残っている、という時期に咲くものだと思っていましたが、もう二月末くらいには近くのお寺に咲いていました。

 アジサイなんて梅雨の代名詞だと思っていましたが、なんかゴールデンウィークくらいには、埼玉スタジアムの周りに咲いていたような気がします。

 あと、ウグイスってほぼほぼユニクロのパーカー並みにオールシーズンなんだと初めて知りました。

 ヒグラシは朝から鳴くし。「暮れに鳴くから」だと思っていました。二カ月くらい、朝うるさくって寝ていられませんでした。

 京都の季節が最悪なだけなんでしょうか。

 「ご出身は京都ですか。素敵ですね。わたしも一度は京都に住みたいとかねがね思っております」というのが、いっちゃんワケわかりません。

 なんだかんだで30年くらい暮らして育ちましたが、そのあとのラ米生活10年くらいが、気候に恵まれたからでしょうか。

 京都の幼馴染みに会いに行くのは、ほとんどマゾヒスティックな、自虐的感覚欲しさです。京都駅に降りて、17番系統のバスに乗る頃には、いつも後悔しています。でも「天下一品」の本店(北白川)は必ず行きます。全国の皆さま。「天下一品」のラーメンってドロドロの濃ゆいレベルマックスだとおもっていませんか?

 あれ、私に言わせると、いわゆるドブロクの「上澄み」が、まずもってして本店で全部使われているからだと思います。本店は、濃厚ですが全然胃にもたれません。

 さて。

 「梅の季節」「桜の満開」「新緑の芽吹き」「蝉の鳴き声」──いずれも2021年は、みんな急ぐがあまり、渋滞を起こしていたように感じます。

 「これはどこかでどれかの出番がなくならないと、年末までに次にやってくる季節がなくなるんじゃないか」と思っていたら、あってましたね。

 昨日夜寝る時までは夏だったのに、今日夢から覚めて起きたら、なんやら秋の虫が鳴いているし、鳥がカラスになってました。

 なんか、一気に、

 センチメンタルな気分になりません?

 去年までなら間違いなく、秋の風情を楽しもうと、これまた「神の河」のロックにサンマでも焼いて飲みはじめるのですが。

 半世紀生きてやっと、「それでは死ぬ」ことが解ったので、お酒は飲まずに。

 さっき、タオルケット洗濯したので、今年の出番は終了。

 掛け布団を出しましたので、

 昼寝して風情を楽しむことにします。

 😀

これ、グァテマラのアンティグア市にあるマクドナルドです。たしか『Lonly Planet』かなんかで「世界一コスパのいいマック」と紹介されていたかと思います。


 


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1 コメント

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Unknown (ra9gaki_do)
2021-09-02 17:47:24
札幌絵手紙 楽描堂と申します。
当方のブログをフォロー頂き
ありがとうございます(^-^)

早速、当方からもフォローさせて
頂きました!
どうぞ宜しくお願い致します(^-^)
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