たまねこ*古布とmy garden

雲雀の考察&ジューンベリー

毎夕散歩をしていますがとっても気がかりなことが…

それは麦畑の雲雀のことです。

ひばりなど広々とした野原に巣を作る鳥は大抵の場合,

自分の縄張りの上を飛びながら歌うのだそうです。

英名:Skylark ,日本で思い出すのは美空ひばりで、

世紀の歌姫に相応しく天下一品の名前ですね。

空高く歌うひばり、メンデルスゾーンの「おおヒバリ」です。

 おお、ひばり 高くまた

  かろくなにをか歌う

  天の恵み 地の栄え

  そをたたえて歌う

  そをことほぎ歌う 


特に春から初夏にかけては夜明けと夕べのコーラスの時期で、

今年はとても雲雀の鳴き声が多いような気がします。

でも麦畑は熟し今にも刈り取りが行われそうです。

果たして無事に雛とともに引っ越しが出来るでしょうか?

でも昔聞いたところによると、巣に降りるとき、

少し離れたところに降り立ち巣まで歩いていくとのこと…

そう、とても用心深いのです。その証拠に足音が近づくと、

しばし鳴き声が聞こえませんし、ひばりの姿もアースカラーで

土地や麦が保護色となっているような気がします。

詩人のシェリーは「ひばりに寄せて」という美しい詩の中で

高く舞い上がり,「技巧を凝らさない,豊かな旋律で」

心を注ぎ出すこの「快活な精神」について述べています。

本当に慎重かつオープンな性格の鳥ですね。

「イソップ童話」のひばりの引っ越しも面白いですね。

勿論私にとってはとても教訓的ですが…

他人を当てにせず自分でやると話す言葉を聞いたひばり一家は

引越しするという話ですが、他人の力を頼るなという ことと、

ずっ​と​見張っ​て​い​たり​する​こと​は,

だれ​か​ほか​の​人​に​肩代わり​し​て​もらえ​ない,と​いう​教訓​です。

洞察力に優れ、本能的に賢い、神から与えられた知恵で、

無事引っ越しするのだろうと安んじています。

お写真は我が家の収穫時のジューンベリーです。


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