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コツのコツ

だいぶ前にここへ書いた話なので恐縮であるが、新聞にウィスキーボンボンのレシピが載ったことがあった。混合比は忘れたが、要は砂糖を混ぜたウィスキーを作り、深皿に敷いた片栗粉に型を押し付け開けた穴にこの混合液を流し込む。すると外側に砂糖が結晶して固まり、内側には甘味の付いたウィスキーが満たされてボンボンになるというものだった。

翌週の新聞を開いて笑ったのは『レシピ通りに作ったが固まらんぞ!』という苦情が殺到し、新たなレシピが掲載されたことだった。暇な今なら絶対僕も最初のレシピで試してたな(笑)。最初のレシピを紹介したのはプロのパティシエで訂正版を書いたのは料理研究家であった。パティシエに悪意があるとは思えない。きっとなにかのコツを書き漏らしたんじゃないかと思う。それも彼らからすれば料理の常識だろ!と言う様なことだと思う。

唐突ではあるが、僕はワサビ葉のお浸しが好きだ。ただ悔しいことに自分で作るといつも普通のお浸しになってしまう。不味くは無いが鼻にツンと抜けるワサビ葉特有の美味さが無いのだ。ほうれん草とどこが違うのかと嫌になる。いろいろ調べたが、どうも熱湯で茹でるのがいけないらしい。最近は京都、錦市場の八百屋かね松さんで教えてもらったレシピで作っているが失敗がなく、ベストだと思う。折角なので下記に作り方を上げておく。

1.カツオ節、昆布、薄口醤油で吸い物より少し塩辛い出汁を作り、密封容器の8分目まで入れておく。温かい状態でOK。(写真は板昆布を追加してある)



2.鍋に湯を沸かし80℃にする。きっちり温度を測る事。



3.ワサビ葉(写真は花ワサビ)を切らずにそのまま茎の部分だけを浸し、1分置く。



4.更に葉の部分まで全部浸けてもう1分置き、湯切りする。(茎は合計2分浸かっている)



5.ワサビ葉が熱い内にボウルに入れ、適量の砂糖をかけてよく揉み込む。



6.冷水で良く洗い流し、食べやすい長さに切った後、強く握って水を絞る。



7.ワサビ葉を出汁(温かくてOK)の入った容器に詰め、粗熱が取れてから冷蔵庫で冷やす。なるべくぴったりとした容器を使うと辛みが逃げない。

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