改札を出たが、シャツを脱げるような所ではない。こんなとこで上半身裸になったら、警察が飛んでくるだろう。目の前のビックカメラに入り、トイレの中でシャツを脱いだ。裏返しにしながら握っていた部分を恐る恐る離すと、虫の息(当たり前か?)のハチがいた。
つぶらな瞳に丸味を帯びた縞の体、黄色が薄いので恐らくニホンミツバチか。バイクで駅に向かう途中、何かが胸に当たったが、きっとこいつに違いない。よっぽどぼーずの匂いが気にいったのか。それから一時間近くもシャツの中に潜んでいるとは。さっさと出ないからデイパックに押し潰されそうになり、苦し紛れに刺す羽目になるのだ。
見ると尻の先からは内蔵らしきものがはみ出ていた。ミツバチは刺した後、針が抜けるのだ。抜けるだけなら問題ないけど、針には内臓がついているので、刺す事は死ぬ事になるという。まったく、迷惑な死に方だ。太陽に向かって一人でひっそり死ね!っちゅうねん。ムサシ君。
刺されて数分後だというのに結構膨れてきた。取敢えず、ショックは無い様なので、飯を食う。夜になって痒くなったのにはまいった。刺された所からカサブタのようなものが取れたが、よく見ると針だった。スズメバチでなくて良かった。
ネットで調べるとハチに刺され毎年30人ほどが亡くなっているそうだ。ハチ毒というよりはアレルギーによるショックだとか。マムシに噛まれて亡くなる人は10人弱なので、ハチの方がよっぽど危ないと言えよう。
その話を会社でしていたら、埼玉の奥地から通っている女性が言った。『庭にスズメバチが巣を作り出したんで、そろそろ潰すんだ。』ちょっと待て、自治体によっては公費で駆除してくれる所があるくらい危険なハチだぞ。『大丈夫。毎年、竹竿で叩き落してるから』
いくらなんでもその後、ハチ飯にして食ってないだろうな。・・・まさに、女は強い。
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