これだけの長編だと当然登場人物も増えてくるが、無駄なキャラが多過ぎ。これから読もうという人には悪いが、書評はどう考えても褒めすぎの様な気がする。最も、ぼーずが読んでいて一番気になるのは訳者の力量だ。お断りしておくが、ぼーずは原書でライラを読み、比べた訳ではない。単にこの人の日本語がおかしいと感じたのだ。
ハリーポッターの脱税バァサンの翻訳があまり評判よろしくないが、ぼーずは余り気にならない。Every flavour beansを百味ビーンズ(色んな味のお菓子。ゲロ味、鼻くそ味なんてとんでもない奴があるが、あんた食うた事あるんかい)なんて洒落た訳だと思う。
ハリーの育ての親、ペチュニア叔母さんは母親の姉であると(従って伯母さんが正しい)はっきりと最終巻に書かれており、脱税バァサンが1巻で訳した(ペチュニアは)妹という記述は大間違いであったが、映画でも妹と言っていた。これは原作がきっちり書いていなかったと考えていい。(確かSisterとしか書いてなかったような覚えが・・)それより訳者の気に入らん所は出版の態度。
ローリング女史から全権を委託されていることを良い事に、なかなか廉価版を出さない。さっさと文庫化せんかい。やっと5作目の廉価版を出しくさったのはいいが、携帯版と妙な名前をつけ決して安くはない。いかん、また話が飛んだ。本題をライラに戻そう。
ぼーずはこの本の訳が妙に引っかかるのだ。例えば名前につくMrをいちいち『さん』と訳したり、日本語としておかしい部分が度々出てくる。原典を読んだ訳ではないので断言は出来ないが、かなり直訳しているんじゃないだろうか。訳者は英語学者で英文学者じゃないのかもしれない。
少々ネタバレで悪いが第2部の『少年はおどろくべき力を持つ短剣を所持するか、さもなければそれを使う能力を持っています』という部分で納得した。(それ以前に、こんな言い方するかね)この短剣は空間に穴を開け、別世界への道を開く力があるのだが、持っていなければ使えない。ここは並列ではなく『少年は驚くべき力を持つ短剣を手に入れたどころか、それを使いこなしていると思われます』でなくてはならない。
これは間違いなく『or』の誤訳だと思う。A or Bには一般的なAかBか の他に、Aもっと言うならBの用法がある。翻訳を生業にしてる人が知らないわけがないと思うし、ここはそれどころかと訳さないと日本語が成り立たないと思うのだが・・・どーだろう。
さらに最終巻。ライラの暗殺を企んだ奴らは追尾爆弾(ミサイル)を放つ。ライラの母が彼女の安否を尋ねたときの答え『爆弾は少女を傷つけませんでした』どーです、直球の直訳(臭い)でしょ。『お子さんは無事です』『彼女は大丈夫です』の方がしっくりくると思うんですけど。定年になったら原書でも読むかなぁ(笑)。長編の3部作か、長いぞ・・さて、ボケるまでに読みきれるか??
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