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美味しいロシアンルーレット(その2)

家に帰っても喉の腫れは引かず、その日はスープをすする羽目になった。夜中に叩き起こされた事を恨んでか、その夜はニャンコも来ない。CDを聞いているうちに医者の言葉が頭をよぎった。・・・あ、最後の一言でなんとなく原因が思い浮かんだ。昨夜、もんじゃを勢い良く吐き出した時に、喉ちんこの裏へ未消化の固形物が当たったに違いない。

それは判ったが、肝心のモンジャがなぜ飛び出したかは依然謎だった。ある日、大泉学園にある行きつけのバーで、笑い話としてこのくだりをバーマンのイトーちゃんに話した。彼は大笑いした後で真顔になって『Tさん、ひょっとしてその焼鳥屋って×○?』と聞いてきた。えー!なんで知ってんの・・・??

『あそこねぇ。味はいいけどたまに当たるんですよ。』え、アンタもそーなの?そういえば友人のモリヤを連れて行った時、翌日腹の具合が悪いと言っていたような気がする。酒飲みに少々の腹下しは付き物なので気にも留めなかったが、ひょっとしてあいつは焼鳥のせいで・・・。

その後何回か、件の焼鳥屋に通う内に2回ほど、ン?と思ったことがあった。懲りない奴と思われるだろうが、吐いたのは一度だけだし、具合が悪かったのも何十回行って3回である。ま、スミス&ウェッソンのM500(強力な弾丸を使うため5連発)は20%だが、普通にやって確率六分の一のロシアンルーレットよりはかなり安全なんじゃないか。

それでも通ったということで、ここの焼き鳥が美味いのは判って頂けたと思う。実際あのツクネの魔力は相当なものだ。よくある軟骨やケシの実など余計なものは一切入っていない。ただ鶏肉だけ。オーダーを受けてから生の肉を串に巻き付け、やや平たく押さえてから炭火で焼く。小ぶりで太めの御幣餅を想像して頂けばよい。

周りを焼き固め、脂が滴りそうになるとひっくり返す。これを繰り返すうちに肉汁たっぷりのツクネが出来上がる。タレの染みたツクネを箸でちぎり、卵黄にからめて口に入れるとねっとりとした旨さと豊かな肉汁が口一杯に広がる。やめられまへーん(笑)。

今月3日の朝刊に『鶏ミンチの20%にサルモネラ菌が検出された。』とあった。うーんサルモネラなぁ。体力の落ちたこの頃だと、ちと手ごわいなぁ。行こうか行くまいか・・・心は揺れる、ハムレットのぼーずである。
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