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ワイン物語(その1)

1月5日、夜にワインを開けた。モーゼルの白、QWAと呼ばれる等級付きワインの中では一番ありふれたものだ。但し1987年もの、ちょっとそこらには無いと思う。ヴィンテージの多い赤に比べ白の年代ものは少ない上に、貴腐や氷結系と違い、QWAは比較的若くフルーティなうちに飲まれることが多いからだ。

今から20年前の今日、娘が生まれた。当時はドイツに駐在しており、カミサンだけが帰国し出産した。ドイツで産む手がない訳ではなかったが、カミサンは神経質でぼーずと同じ気弱な性格な為、実家で面倒を見てもらうのがベストと考えた。

予定日の12月を越え、1月の初旬に誕生の知らせを聞いた。嬉しいのだが困ったことに、何をしていいのか判らなかった。こういう時男は情けない。名前は早々と男女両方の名前を考えていたので、女の子の名前を日本に伝えて終わり。とにかく町に出て1人で祝杯を上げようとした。

フランクフルトの三越前を通ると、ドイツ名産シュタイフのぬいぐるみが置いてあった。但し、大きさが尋常ではない。胴回りはセントバーナード位ある、特大のクマであった。酔いも手伝ったのか、ついそれを買ってしまった。困ったことに海外ではラッピングは個人ですることが多い。こんな大物を包む包装紙は無い。ほいよとビニールに入れられたまま渡されてしまった。

映画ダイハードで主人公が子供のプレゼントをむき出しで運んでいたが、海外ではありふれた光景なのだろう。但し、フランクフルトの住人は、大通りをでっかいクマ担いで歩く日本人を余り見たことがないらしく(そんなもん、自分でも見たことは無い)あちこちでジロジロと見られた。

とりあえず、祝杯を上げクマを買った事でその日の業務?は終わったのだが、一つ考えていた事があった。その年のワインを買っておき、娘の成人式にそれを飲みたいと考えていたのだ。2007年のワインは秋まで待たなくてはならない。ひとまず手帳にワイン購入と書き込み、もの忘れ防止とした。(まだ続く)
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