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100円ショップで

久しぶりに100円ショップに行った。別にカッコを付けたいわけではないが、100円ショップに行くにはなにか理由が無いと行く気にならない。以前は通ったこともあるのだが、安いからと言って買ったものは使えなくなっていることが多いのだ。

耳掻きはどうも角度が合わず、工具類は精度が無い。まぁ100円に精度を求める方が悪いのだが、毛抜きは合いが悪く、トゲがつまめない。仕方ないので800番のサンドペーパーを2枚背中合わせにしたものをつまんでは引き、まず掴む面の平面を出した。次につまんだ状態で合わせ面を磨き、ようやく産毛でも挟めるようになった。結構メンドウ。

ドライバーに至っては、強くねじるとねじ山をいわす前に先端が曲がった。マイナスドライバーは先端が-(マイナス)だからそう呼ばれるのだ。~になってしまったらどう呼べばいいのか?結局、荷造りテープ、梱包材、封筒みたいに使い捨てにするもの専用店と心得ている。そう割り切れば100円ショップも悪くはない。

このときは眼帯を買いに行ったのだ。薬局で買うと要らんガーゼまで付いてきて400円も取られた。今回、眼帯は単なる青タン隠し、100円ので充分だ。普段はサングラスで隠しているが、サングラスが使えない職場内などで使うために眼帯が欲しかっただけだもの。

ふと横を見るとじゅうたんの滑り止めを売っているではないか。目の粗い、綿の網にラバーコーティングを施し、じゅうたんの下に敷き詰めるとしっかりと固定される奴だ。手に取ると1㎡と小ぶりであったが、サイズを合わせて台所に敷き詰めるにはハンズ価格なら5~6千円かかる。この値段なら千円で行けそうだ。こいつはぼーずの家で夏には欠かせない。

普通、犬やネコの肉球は直接地面に接しているが、北方犬であるハスキーはこの肉球の間に毛が生えている。このため雪や氷の上を平気で走り回ることが出来るのだ。しかし、ハスキーをフローリングの上に連れて行くとその毛がすべる原因となり、上手く歩けなくなる。曲がろうとする時は赤塚不二夫描くところの「レレレのおじさん」、それは無様なもんだ。

夏の間、欠かせないのはこのワンコが滑らないよう。床に敷くためであった。これを敷いたところは安心して歩いていた。千円も買えば・・・そう思った瞬間に気付いた。歩いてくれるワンコはもう居ないのだ。馬鹿か俺は!!

そう気が付いた途端、両方の目から涙が溢れかけたのを感じた。ありがたい事に青タン隠しのサングラスはおっさんの涙を封印してくれた。手に取った滑り止めシートを棚に戻すと、ゆっくりとその場を離れた。そっと商品を見る振りをして上を向く。涙は溢れてはこなかった。

コメント一覧

ひげぼーず
前にLEOさんから、菓子の袋をワンコに気付かれないよう開けて、やっぱりその子が死んですぐだったので思わず涙を流した人の話を聞きましたね。帰って庭に出、空の犬小屋を見たりするのは割りに平気になりましたけど。突然思い出す奴は駄目ですね。

ええおっさんが涙流してるのは気持ち悪いと思われそうで気が気ではなかったのですが、ホントにジワーっと来ます。普段はパソコンを開くとヤンがバンバン出てくるんですけど、これは平気なのが自分でもよく判りません。
LEO
うぅぅぅぅ。
笑い話と思って気楽に読み進めて最後にもらい泣きしました。
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