その後、起きた日本語ロックムーブメントにはほとんど興味が無く、判りもしない英語のロックを聴いてきた。子供心に日本語ではノリが悪く、これを解消するには、日本語を壊すしかないと思ったからだ。その後に出てきた桑田佳祐や矢沢永吉の歌詞は発音やイントネーションが曲げられており、余り好きにはなれなかった。
日本語もありかなと思ったのは30を過ぎてから、TVの深夜番組“いかすバンド天国”通称イカ天に日本語の文語詩でロックを歌う人間椅子が出た時だった。当時は、こんな方法があったのかと後に彼らのライブを聴きに行った程だ。おっさんは僕一人(笑)。文語体の歯切れ良さが彼らの演奏にぴったりだった。
そうだよなぁ。口語詩の萩原朔太郎も「いささか心に激するところがあつて、語調の烈しきを欲した」と文語に戻った時期があった。激しいロックに文語体が合って当然なのかも。彼等はその後、方言で歌うこともあった。『どさ?(何処行くの?)』『湯さ!(銭湯だよ!)』という短い会話が成り立つ言葉、方言での歯切れの良さも捨てがたい。
今は大嫌いなルー大柴語を使わなくてもロックは歌えると思っている。Red Castanetsの歌なんかまさにそうだもん。農村ロッカーを名乗るAkiraちゃんの歌を聴くとそれを確信してしまう。
大昔はカホンと生ギターでやっていたAkiraちゃんだけど、夢ミノル(Drs)さん・中島克來(b)さんという強力なリズム隊に静沢真紀(g)ちゃんのギターが加わりロックテイスト満杯のバンドに成った。
この日の真紀ちゃん、虎目のレスポールにマーシャルというジミー=ペイジを彷彿とさせる組み合わせ。迫力満点のギターを聴かせてくれた。
ベースの中島さんが付けるコーラスもこのバンドの魅力。ヴォーカリストとしてコンテストで優勝経験があると聞き、なるほどなぁ。
バンマスの夢(福原)ミノルさん。真紀ちゃんとはワニクマでも一緒で気の合った演奏ぶりだった。ここガンツ=トイ=トイ=トイで来月もやってくれるとか。次こそ1階の店でドイツビール飲むかな(笑)。
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