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コンニャク批評家へ

本や映画の内容を深読みし、自分だけが判っていると思いたがるコンニャク批評家(落語のコンニャク問答に出てくる、無学な男のジェスチャーを勝手に禅問答と間違え、有難がって負けたと思い込んだ坊主と変わらないので、こう名付けた)達をさんざんおちょくって来た。有難い事にネタは尽きず、また書いている。

ちょっと前に観てきたのは映画“ウォーカー”。世界戦争で荒廃した近未来の話だった。描かれた世界はまるでマッドマックスか北斗の拳。森で死体をあさろうとしている毛の無い小動物を主人公イーライが弓で仕留めるところから物語は始まる。後で判るがその動物はネコだった。森の死体、防毒マスクを被った主人公に毛の抜けたネコ、この世界はなんなんだと映画に引き込まれてゆく。掴みは充分だった。

男の名前はイーライ、ぼーずの好きなデンゼル=ワシントンが演じた。男はひたすら西に向かい30年間歩き続けてきた。映画を観ている内に、一冊の分厚い本を大事にしていることが判る。毎晩その本を読んでいるのだが、本の正体は判らない。またイーライは無法者から襲われると、巨大なナイフを一閃し、相手をたちどころに殺してしまう凄腕と冷酷さの持ち主でもあった。

小さな町の独裁的支配者カーネギーは一冊の本を探していた。領民を完全に支配するにはこの本が必要だと言う。世界戦争の後、人々はこの本が戦争の原因と考え、総て燃やしてしまったと言うのだ。切れ役をやらせれば最高のゲイリー=オールドマンだがこの映画では比較的おとなし目の切れ方が印象的だ。このカーネギーと闘争の末、イーライは町で知り合った娘と一緒に逃げ出したが、拳銃で撃たれた上に本をカーネギーに取られてしまう。

西へ向かった二人はついに文明のある都市にたどり着く。都市には出版社もあり、イーライの本は彼らにとっても不可欠なものだった。重傷のイーライは本の内容を口述し、ついに完成させた後に息を引き取る。思った通り、本は聖書だった。イーライの本を手に入れたカーネギーだったが、念願の本は彼の役には立たなかった。なんと本は点字で書かれていたのだ。このどんでん返しは面白かった。

この映画の感想はどうしてもネタばれになるので公開が終わるまで待っていたのだが、DVDを観ようと言う人にはゴメンと言おう。映画の評判はあまり良くないのだが、ぼーずには面白かった。気になるのは面白いという意見の多くが、イーライ=座頭市という見解だったことだ。そりゃ考え過ぎだろ。伏線と言われたらそれまでだが、彼の眼が見えていなければあり得ないシーンはいくつも出てくる。何らかの理由で彼は点字が読めると考えた方が自然だ。

まぁ、そこまでこじつけるかと思う意見が多々あるのだが、DVDが出たら確認しようと思う。もうひとつ、ダンブルドア校長がどこかに出ていたらしいのだがそれも判らなかったし(笑)。シリウス(オールドマン)とハリポタ最終作の話はしたのだろうか?二人とも死んでるけど、原作通りなら最終作には出るはずだ。
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