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草の根親善

ぼーずのウチは偏向一家だ。一例をあげると小学校で習うまで旧ソビエト連邦の正式名称をロスケだと思っていた(笑)。と言っても親父は国粋主義や差別主義者であった訳ではなく、単にソビエトが嫌いなだけだ。不可侵条約を結んでいた国に戦争が終わってから連れ去られ、極寒地で強制労働をさせられた日には好きになれる訳がない。

断片的に捕虜(戦争は終わっているのでこの呼び方はおかしいと思うが)時代の話をすることはあったが極めてまれだった。父は多少ドイツ語が出来たため、先に捕虜になっていたドイツ人を介しての通訳が業務だったそうだ。体力面では楽だったと言ってはいたが、父なりに思い出したくないことも多かったのだろう。

不思議に思ったのは、ソビエトという国家を父は心底から嫌っていたが、ロシア人を嫌っておらず、むしろ好感を抱いているようだった。ドイツ駐在時代の友人ウォルフガングが親父さんを連れて日本に来た時その話をしたところ、親父さんは『それは向かいに住む、ワシの友人と同じだな』と驚いたように言った。

被害者が誘拐犯に好意を抱く事をストックホルムシンドロームというそうだが、恐らくそんなものではない。思うに親父たちが付き合った一般的スラブ人達が、いわゆる付き合いやすい人だったんじゃないかと思う。

国際親善の近道はその国の人間と友達になる事だと思う。正直言って若い頃はフランスを文化帝国主義と呼んで嫌っていたぼーずだが、シャリエというフランス支社の気のいいアンちゃんと知りあってから国は国、国民は国民と分けて考えるようになった。我ながら単純な性格だと思うが、原点は個人のつながりだろう。

何かあるたびにネットで火花を散らすのが近隣諸国との関係だ。双方で中傷し合うと言うのは不幸なことだと思う・・・と偉そーに言うぼーずだが、中国の友人はみんな台湾人。どうも中華人民共和国に親しみが湧かなかったのだ。

それが少しましになったのは昨年あたりから読みだした漫画家、井上純一氏のブログ『中国嫁日記 のお陰だと思う。作者の奥方は中国人で月(ユエ)さんというのだが、この人がケッサクで且つ可愛らしいのだ。先日書籍版が発売されたが、あっという間に売り切れたという。ここで四の五の言うよりは、見て頂くのが一番だと思う。敢えて感想は書かないが、とにかくお勧めである。
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