Medlar ＋ 味レポ

バラ科の一種だというこの植物 メドラー


日本では一度も見た事も耳にした事も、ましてや口にした事もなかった果実だ。


ところが先日、りんご園にお散歩に出かけた時
いつのまにかこそどろRがこの果物をこっそりもぎ取りポケットに入れていたのだ。



まぁ、すんでしまった事は仕方ない、目をつぶろう。（自分も味見したいし）





しかし、この果実はそのまますんなり食べられない。

Blettingという行程を踏まねばならないとの事。
日本語では一体なんと言うのだろう？

柿やバナナ、カリン、マルメロなども似たようなものだろうか、
この追熟の更に一歩向こう側、つまり
”円熟を越え、それらが腐敗し発酵し始めた時”
に本当のうまみが出る、このプロセスだそうだ。



３個あるうち、１個がかなりblettedな感じになって来た。
つまり、腐りかけて来た、って事か笑

そう言ってしまうと味も素っ気もないので、
女性と同じく円熟を越えてやっとベストな状態に達したと表現しておきましょう。




ちなみにまだRのGOサインは出ておりませんので、味見レポートはお預けです......


　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　

その後の今日（１０月３１日）ついに味見決行しました


３個あったのですが、状態が３個とも違いこのような色と堅さ、

１、黒ずんで固い（ちょい表面にカビ有り）
２、黒ずんで柔らかい
３、まだ茶色く固い

３は見るからにblettedしてなさそうだったので１と２を試食する事に。




大きさはイチゴとキウイの間くらいかしら？
中身は茶色いペースト状、りんごが腐ったらこんな感じかな？

注目すべきは”香り”でした。

言ってみるなら醸造所の樽の香り？とでも言いましょうか笑

ワイン？それともフルーティなウイスキーを隣りで誰かが飲んでいるような爆
まぁフルーツが腐りかけているのですから驚きはしませんでしたが
なかなか大人の香りでした。

そして味、

甘みは思ったより出しゃばってはおらず、舌触りはドライな感じだけど
やはり芳醇克つフルーティで、何かに似てるなぁと思ったら
”干し柿”
でした
あそこまでは甘くなかったけど。


もし皆さんに一番手っ取り早く想像してもらえる表現は、
目をつぶって（これ大事）、醸造所の樽の中でかなり乾燥した干し柿をちょっとつまんでいる感じ？




これは、毎年食べなくてもいいフルーツの部類だね～
と言おうとしたら
この木オーダーしちゃった、いいレシピみつけたんだ。
だって.....



加熱すれば、ここまで追熟させなくてもいいらしい。

しかし、木が届いて我家で実がなるまで一体何年かかるのかしら.....
気長に待ちますわ