Waterfalls Blog

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オアシス / ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース

2005-08-22 | Disc Review
オアシス待望の約3年振りとなる通算6枚目のニュー・アルバム『ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース』がついに発売となりました。今回は、本作に先行して発売された先行シングル「ライラ」が、オリコンで12位を獲得して、オアシスのオリコンでのシングル最高位を獲得するという話題も先行しましたが、それ以上に、本作が初動売上9.5万枚を記録し、オリコンでの初登場首位を獲得したことが話題になりました。何せオアシスがオリコンでシングル、アルバム通じて首位を獲得したのは、意外にも94年のデビュー以来今回が初めて(97年8月発売の『ビィ・ヒア・ナウ』と02年6月発売の『ヒーザン・ケミストリー』の3位がこれまでのオアシスのアルバムでのオリコン最高位)とのことで、更に、洋楽男性アーティストのオリジナル・アルバムによるオリコン初登場首位獲得に至っては、96年2月5日付のMR.BIG『HEY MAN』以来、9年4ヵ月振り、UKバンドのオリジナル・アルバムによるオリコン初登場首位獲得に至っては、何と77年7月25日付のベイ・シティ・ローラーズ『恋のゲーム』以来、実に27年10ヵ月振り、史上2組目の達成となるということですので、まさにこれは大変な快挙と言えます。

そんな偉業をここ日本で成し遂げた作品でもあるこのアルバム『ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース』ですが、実際に聴いてみての第一印象は、シンプルなUKギター・ロック・アルバム、という感じでした。何というか、これまでの作品にあった重厚感が薄まり、どこか懐かしい肌触りのある普遍性をもったメロディがより全面に押し出されたタイトなバンド・サウンド・アルバムという感じで、これまでのオアシスの作品には無かった質感のサウンドが展開されています。本作では、ノエル5曲、リアム3曲(うち1曲はゲムとの共作)、アンディ2曲、ゲム1曲と、前作以上にノエル以外の作品の収録が増えているので、それも要因として考えられますし、2004年1月にオアシスを脱退した2代目ドラマー、アラン・ホワイトに代わるサポートメンバーとして、今回のアルバム制作には、リンゴ・スターの息子でありザ・フーのキース・ムーンからも手ほどきを受けたことがあるザック・スターキーが「マッキー・フィンガーズ」を除く全曲でゲスト参加したことも要因として考えられますが、それ以上に、バンドとしての一体感が格段に向上したことが、一番の要因ではないかと思ってます。

とにかく、ノエル自身「最高の曲だけが詰まった久々のアルバムだ。多分『モーニング・グローリー』以来だな」と語る程、この『ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース』は、非常に聴き応えのある、聴けば聴くほど味わい深くなる、飽きの来ないアルバムに仕上がっているので、往年のファンは勿論のこと、UKギター・ロックが好きな方は是非とも聴いてみてください。特に、アルバムの最後(ボーナス・トラックを除く)を飾る「レット・ゼア・ビー・ラヴ」は、「アクイース」以来のリアム&ノエルの兄弟デュエット・ソングなのですが、ジョン・レノン風のピアノのイントロがせつなく響く、美しく心に残る必殺の名曲ですので、ファンならずとも必聴のナンバーです!まずは下記オトフレームより、是非とも試聴してみてください。是非、お聴き逃しなく!




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2 Comments

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コメントありがとうございます (Taka@管理人)
2005-10-06 02:23:53
kosuzuさん、



某所よりお越しくださり且つコメントまでありがとうございます。今後ともヨロシクです!
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趣味が合いそうで・・・ (kosuzu)
2005-10-05 00:12:11
はじめまして。とある所からこちらの存在を知りました。好きなアルバムが上下に並んでいるし、左側にはBWやBAの名前も見つけたので、これからいろいろ読ませていただきます。
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