記事タイトル原文は
「海自と英空母打撃群、アデン湾で初の共同訓練 今後も戦略的に実施」
ご注進された側は、とっさに頭に血液が逆流して、いきり立っているかも知れない。
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それでも、所属国が異なる海軍の共同訓練は、圧倒的に、洋上補給訓練が多いのが普通です。
自分も、何故に、毎回毎回、同じ洋上補給訓練をするのかと不思議に思うことがあります。
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今回はそれに洋上隊列運航訓練が加わった点が注で、きっと中国海軍高官は共産党高官に、「タマも撃たない、洋上運航訓練と洋上補給訓練はお遊びのようなもの」一笑しながら報告してる可能性さえ見えてくるから、楽しくなります。
きっと「PLA海軍は、運動会のような訓練はしていない」と言わんかりに、自国海軍の優位性を説明し、「日、英、蘭の連合など児戯に等しい」と結論しているかも知れません。
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10余年前に、ある講演会で、海自元高官のOBの話を聞く機会がありました。場所は市ヶ谷会館です。
今の艦艇は、基本的に、攻撃を受けたとき、敵弾、敵水雷攻撃で、当てられない装備と訓練、それに現代戦の砲弾に該当するミサイルの攻撃を交わす、撃ち落とすことで、自艦を守るという設計思想で造艦されている。
この発想の究極にあるのが、「イージス艦」という話を記憶します。
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いざ戦闘状態になれば、イージス艦の防御内にあれば、分担された防御と攻撃をすることで生き残る、それも無傷で生き残ることの高確率が前提らしい。
ですからいきなり異国艦どうしの共同訓練は、洋上補給訓練が最優先事項ないなるらしい。
無傷の確率が崩れたとき、沈んでなければ、洋上補給を受けることになり、逆の場合は洋上補給の提供側になることで、それが、最適で最重要な訓練らしい。
シンガポールで兵站補給停泊して、南シナ海に凸入は、8月20前後が濃厚です。
航海日数目安
日本~スーダン 40日
日本~シンガポール 8日
シンガポール補給 3日
以上をプラス・マイナスで