久々に汗ばむ陽気、数年ぶりの小田原へ。
高速も1号線も、シルバーウィークで渋滞。いつもより倍かかってお堀前へ到着。
綺麗な水を湛えたお堀はいつもと変わらぬ佇まい。沢山の立派な鯉、のどかに戯れる鴨達。
さあ、先ずは御堀端画廊へ。
勝山画伯にご挨拶し、作品を拝見する。
大きな展覧会ではないと謙遜されていたけれど、その季節季節の色々な表情のウメ子がそこに……。
瞳を見ても、仕草を見ても、あぁこうしていたな、そうだったなと……懐かしさが込み上げる。
中でも顔の正面のアップを捉えた小型の作品などは、その四角のフレームが窓になって、大きなウメ子が小さな窓から懸命にこちらをのぞきこんでいる錯覚に襲われ、鼻にポンポンと触れてやりたくなるほどだった……。
次にウメ子が暮らした本丸前に上がる。
休日で、多くの市民や観光客で賑わう環境だけに、すっかり跡形もなく更地になったその場所を訪れるたび、もういないんだなという現実を改めて認識させられ、なんとも言われぬ淋しさに襲われる。
三回忌の時同様、好物のりんごが、そこに象舎があった事を物語る唯一の記念碑「レリーフ」に供えてあった事だけがせめてもの慰めとなった。
七回忌に、小田原市としての行事はないか問い合わせた際、
時間と共に人々の記憶も薄れ……と仰っていたが、
ここに60年もの間暮らし続け、何世代にも渡って多くの人々から愛され親しまれたウメ子は、本当に忘れ去られてしまったのだろか?
ウメ子の冥福を心から祈りつつ、快晴の小田原をあとにした。
高速も1号線も、シルバーウィークで渋滞。いつもより倍かかってお堀前へ到着。
綺麗な水を湛えたお堀はいつもと変わらぬ佇まい。沢山の立派な鯉、のどかに戯れる鴨達。
さあ、先ずは御堀端画廊へ。
勝山画伯にご挨拶し、作品を拝見する。
大きな展覧会ではないと謙遜されていたけれど、その季節季節の色々な表情のウメ子がそこに……。
瞳を見ても、仕草を見ても、あぁこうしていたな、そうだったなと……懐かしさが込み上げる。
中でも顔の正面のアップを捉えた小型の作品などは、その四角のフレームが窓になって、大きなウメ子が小さな窓から懸命にこちらをのぞきこんでいる錯覚に襲われ、鼻にポンポンと触れてやりたくなるほどだった……。
次にウメ子が暮らした本丸前に上がる。
休日で、多くの市民や観光客で賑わう環境だけに、すっかり跡形もなく更地になったその場所を訪れるたび、もういないんだなという現実を改めて認識させられ、なんとも言われぬ淋しさに襲われる。
三回忌の時同様、好物のりんごが、そこに象舎があった事を物語る唯一の記念碑「レリーフ」に供えてあった事だけがせめてもの慰めとなった。
七回忌に、小田原市としての行事はないか問い合わせた際、
時間と共に人々の記憶も薄れ……と仰っていたが、
ここに60年もの間暮らし続け、何世代にも渡って多くの人々から愛され親しまれたウメ子は、本当に忘れ去られてしまったのだろか?
ウメ子の冥福を心から祈りつつ、快晴の小田原をあとにした。