兵庫県立はりま姫路総合医療センター循環器内科のBlog

2010年11月1日から当科の活動を公表しています。はり姫が2022年5月に開院してから2年を迎えました。

2011.01.27 大阪木曜カンファランス

2011-01-27 | 研究会
本日、神戸市立医療センター中央市民病院にて、

上記研究会が開催されました。

当院からは、

神戸市立医療センター中央市民病院のOBでもある大石医師が、

「右心不全の管理に難渋した術後収縮性心外膜炎の一例」 

と題して症例発表を行いました。


発表は収縮性心膜炎で、心膜剥離後も右心不全を繰り返し、
DOA, DOBで効果なく、ミルリノンを使ってみたところ、
ようやく奏功した症例でした。

参加されていた先生方から大変ありがたいコメントを
いただきました。

収縮性心膜炎は左室の病気であると認識する必要があり、
左室周囲の心膜を剥離することが重要である。その為には
左開胸でのアプローチが良いだろうとのことでした。
確かに本症例では、三尖弁形成術も予定しておりましたので、
正中切開で心膜剥離術を施行していただいております。

術後に左室後壁側の著明な心膜肥厚が残存しており、血行
動態に影響を与えている可能性は否定できません。

大変勉強になりました。


最後に大石医師は、参加者と病院を一回り見学した回った
そうです。

彼自身が以前に研修した病院であることもあり、数名の
知り合いともすれ違ったようで、非常に懐かしく、半年後に
移転することもあって、大変感慨深かったとのことでした。

コメント
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