兵庫県立はりま姫路総合医療センター循環器内科のBlog

2010年11月1日から当科の活動を公表しています。はり姫が2022年5月に開院してから2年を迎えました。

2011.10.14 第36回 近畿心血管イメージング研究会

2011-10-15 | 研究会
上記研究会が大阪で開催され、

当科の千村医師が

「心筋症の診断、予後へのイメージング
モダリティの有用性」

と題して、当院で経験した心筋症の2症例を発表しました。

また特別講演では
桜橋渡辺病院 心臓・血管センター画像診断科長 小山靖史先生より
256列CT iDOSE4について講演がありました。

冠動脈CTはかつての陰性スクリーニング(狭窄がないことの診断)
から、今や狭窄度およびプラークの診断へ、そしてより低被ばく化
への努力といった講演内容でした。


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2011.10.15 第15回 日本心不全学会

2011-10-15 | 学会
上記学会が鹿児島で開催されました。



当科からは、大石医師が2題を発表してまいりました。
以下は発表演題と彼のコメント、レポートです。

1.心不全患者における緩和医療の課題
 -重症拡張型心筋症の1例の経験から-

看護師と同様の方向性を持った発表を医師の視点から発表。
何故、導入する対象になったのか。本当に他の治療は
無かったのか? 安易な導入は慎まれるべきであることを
銘記しつつ、難しい問題への取り組みを発表しました。

この発表を通じて、複数の施設の先生方に、当院での
取り組みを知って頂き、たくさんのコメントをいただき
ました。

今まで、学会の場等でこのテーマでプレゼンテーション
されているのを見たことが無かったのですが、上級医の
先生方もこれが初めてであろうと言っておられました。

どのように、病院全体でコンセンサスをとるかという
問題は解決しないといけないことを再度指摘されましたが、
概ね、支持してくださったように思いました。




2.頻脈性心房細動を伴う低心機能急性心不全患者に
対するジルチアゼム持続静注の急性期効果と安全性の検討

普段経験する、頻脈性心房細動でrate controlをしたいが、
ベラパミルではすぐに効果が切れる。そのような症例に
low doseでの使用であれば、高度の血圧低下はもたらす
ことなく使用できるという発表でした。

多剤との比較が必要であろうとのご指摘を頂きました。
症例数も15例と少なく、さらなる検討が必要と感じました。


心不全学会は他の循環器の専門学会と比較すると、会自体は
小さい印象でしたが、心不全は虚血、不整脈、心筋症等
いずれとも関連する分野であり、5-6会場に高名な教授、
教官の方々が集っておられ、手の届く範囲で質問ができる
貴重な学会だと感じました。


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