「おおかみのこがはしってきて」
作:寮 美千子
絵:小林 敏也
ロクリン社
2019年01月18日初版
税込価格: 1,870円
あれ?
前に読んだことがあったような・・・
パロル舎じゃなかったかな・・・
だって、ほら、
小林敏也氏の版画ですよね?
宮澤賢治さんの作品のイメージにぴったり!と思ったのが
「雨ニモマケズ」
ほかにもあるけど、この作品が印象深くて
あらま、こちらでは紹介してなかったようで
アイヌを題材にしています
展開は、昔話の「ねずみの嫁入り」のようです
子どもって
「どうして?」と何でも質問する時期が
ありますよね
それに対して
「~は、えらいからだよ」
と、丁寧に答えているのですが
その答え方が アイヌの自然観が出ていると
思われます
否定するのではなく
対象物が偉いとのこと
人間以外は「ずっと偉いから」
人間は「ちょっとだけ偉いから」
この感覚は、大事かと思われます
「死」より偉いもの・・・絵は「宇宙」???
と、思ったら「土」
「土」ですよ!!
すごいなぁ・・・
「土」の大切さかぁ
で、すごい話に展開したと思ったら
「氷の上では 気をつけるんだよ」
実生活での話しに戻ります
最後も、クスっと笑えます
こういう対応を小さい時から受けていたら
自然に対する尊厳や謙虚さを持つように
成長するように思われます
言葉遊びのようになっているのも
わかりやすく
印象的に心に残るように
口伝えでーというアイヌならではなんでしょうね
自然つながりで
こちらも、人間に対する警鐘を鳴らしているように思います
「ちいさなおおきなき」
作:夢枕 獏
絵:山村 浩二
小学館
2015年07月27日初版
1,540円
どうも、奢りたくなる人間の存在が悪なのかなーと思っちゃいます
「あり」の存在がすごいんですよ
「くだものだもの」の山本さんの絵も
いいんですよ