障害者ママくろちゃんです。♪(v^_^)v

生まれつき手足にまひと、感覚障害を持っています。3歳の娘のママです♪

旦那さんとの出会い

2013年01月17日 14時36分19秒 | 旦那との回想

初めて旦那さんと出会ったのは5年位前、大阪の通天閣の真下でした。

その頃、私は事務や経理のお仕事をしていましたが、どの会社も長続きせず(人間関係がうまくいかなくて)求職中で、ハローワークに行って面接を受けながら、空いた時間にお酒を飲んでいました。

通天閣の商店街の中に、ライブやマジック等のイベントを見ながら、たこ焼きやお酒を飲める場所があり、そこの常連になっていました。

いつもの通り、缶酎ハイを何本か飲んで、他の常連のお客さんと騒いでいました。

するとお店のマスターが『今度うちでライブするK君や!』と男性を紹介しました。

ギターを持って、長身でロングヘアーの若い子。

「今度、ここでライブさせてもらうことになったKです。よろしくお願いします。」

何度も頭を下げてていねいに挨拶するので、緊張をほぐすのに「じゃあ、一曲なにか歌ってもらおうか!」ってなりました。

彼の歌は、独特の節回しで暗い曲調。これは受けないな、と思った。

ビートルズをリクエストしたり、一緒に歌を歌って酒を飲み、いい気分にほろ酔いに。

そろそろ帰ろうとお店を出て、駅に向かいました。

 後ろから『先ほどは歌を聞いてくれてありがとうございました!』と声がする。

振り向くとK君だ。

「こちらこそ、楽しい歌をありがとうございました。(お世辞)もう、お店出てきたの?」

『はい。お姉さんにアドバイスしてもらったおかげで・・・ほにゃらら・・・』なにやら丁寧に話し始めた。

10分経過・・・。何を言いたいのかまったく分らない。

もうすぐ、電車の終電の時間。やばい。早く帰りたい。

「ごめんね、もうすぐ終電の時間やから、話はまた今度にしてもいい?」

『いや、実は大事なお話があって・・なんちゃら・・。』

いらいらする。何が言いたいねん。

お店に戻って、マスターに助けてもらおうか。いや、そんな事したらこの子がライブしづらくなるかも。走って逃げるか。

すでに30分過ぎていて、走らないと電車に間に合わない。

「ごめん!もう帰るわ。」走ろうとした時、K君にカバンを掴まれた。

「なにすんの!カバン放してよ!」

『お姉さんと話がしたいんです!ご飯でも行きましょう!』

ええっ!これ、ナンパやったの。なんてわかりづらいナンパや。しかも、カバンつかんで放せへんがな。

「放してよ。こんなんされたらふつう引くで!」

『・・・ごめんなさい。でも、どうしてもお姉さんとご飯行きたいんです!』

捨てられたような子犬の目・・。ううっ、こんなんには弱い。

何かされたらマスターに言って出禁にしてもらったら良いし、悪い感じはしないし、なんかされたら股間けってやろう。

手に障害あるって言ったら、逃げていくやろうし、一食分の食費をうかしたろ。

なんてあざとい気持ちで、ご飯に行っちゃった私。

定食屋でご飯を食べて、帰りに長居公園にいこうと誘われ、明るくて人のいる場所を選んで歩きました。

その時に両手に障害があることを話して、どやっ!っと思ったら泣き出すK君!

『今まで、たくさん苦労してきたんやな~。(涙)』

えええっ!!なんて子やの。シーラカンス?天然記念物か!ほんまに泣いてるで!

涙がつうーっと流れます。

「いや、そんな苦労なんてしてないよ。生まれつきやし、慣れてるよ。もう泣かんでもいいよ。」

この涙にほだされて、私たちは付き合うことになりました。

今思えば、ナルシストじゃあないのか疑惑(缶ジュースを、くるっと上に投げていちいち渡すとか、鏡でよく顔チェックしてるとか)があったのに見落としてしまった。

この先、とんでもない苦労がまっているのに、あの時に戻れるならひと言言いたい。

「その男とおったら、この先たいへんやで~。えらいもめるで~!」って(ーー;)

 

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