前々回のブログで、岐阜、愛知、岡崎と回って来たお話をしましたが...。
今日はその中の岐阜に行ったお話で~す。
私は2011年に岐阜現代美術館で大きな展覧会をさせて頂きました。
その美術館に行って来ました。
美術館ではいま、高安醇「音の無い世界から」という展覧会を実施中です。
HPは "こちら”
このタイトルからもわかるように高安さんは生まれつき耳が聞こえません。
彼と友達になってかれこれ10数年以上になります。
私は耳が聞こえないという事はどういう事なのかを身近で学ぶことになりました。
きれいごとではない..それが元で生む様々な行き違いを見てきました。
上辺だけの親切やきれいごとでおさめてしまうことのやり切れなさも見て来ました。
人間の持っている本質も耳が聞こえる私に聞こえて来たりします。
今の教育はハンディのある人を別の場所で教育するために聞こえる人に
とって「聞こえないこと」ってどういう事になるのかを学ぶ機会がないのです。
本当は「人の為に自分は何が出来るのか」を学ぶことも大事なのに...。
でも、いつも彼は明るく辛抱強い。。
彼の心はまっすぐで、ひたむきで、やさしくて...。。
今回の高安さんの作品群を見ているといろんな雑念は皆無。
その心根の美しさが際立っています。
その色でマチュエールで来る人の心に直に語りかけています。
今年の高安さんは大きな苦難の中にいました。
ご家族の介護...最愛のご子息の死...。。
ただでさえハンディのある人に..。
「神様は何を思って重荷を背負わせるのだろう...」と悩んでしまいます。
---
でも...でも...どの作品も美しい。。
是非多くの方のご来場をよろしくお願いします。
展覧会は12月11日まで。
※休館日などご確認の上おでかけくださいね!