ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇『キオクがない!』  いとうみく 作   文研出版

最近、ある冊子に、いとうみくさんの新刊『キオクがない!』(文研出版)の書評を書いた。
その書評に、丁寧な感想を下さった方がいた。

「自覚されない悪」という概念に言及したことに、注目していただけたこと、嬉しいです。

そして、『キオクがない!』に、興味を持って頂けたことが、書評を書く者にとって、なによりも、これが最高に嬉しくありがたいです。


「標準からの逸脱」。
文体論などで有名なピエール・ギローの言葉である。

いとうみくの作品にも感じる「標準からの逸脱」。
彼女の描く世界には、「常套」がない。
そこが、興味深くて、たまらない。





















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