およそ35、6年前に、父から譲り受け、やがて形見となった全集である。
だれかしら、読んだ形跡はない。
なぜ、父が、この全集を購入したかも、まったく計り知れない。
私がこの全集を父に譲って欲しい旨、言ったのは、まったく単純な理由で、『李商隠』の高橋和巳が在り、小川環樹の名が在ったからである。
『王安石』の清水茂氏の名もあった。
彼は、高橋和巳、亡き後、その職に就いた人である。
彼になんの謂われもないにもかかわらず、むしろ吉川幸次郎亡き後、京大の中文を一身に背負った人でもあるらしいのだが、わたしは、ついぞ、彼の書を開かなんだ。
苦笑。
今、転居を機に、断捨離、断行中だが、これは、やはり捨てられぬ。
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