原書を見たとき、ひと目で素晴らしい絵本だと思った。
ただ日本では、こういう個性的なタイプの絵本、出版するところが、あるだろうかと思ったら、ちゃんとあった。
西村書店、えらいなー。
ページをめくるたびに、黒をバックにあらわれる喜怒哀楽エトセトラの表情の魚のクレヨン画が、とても良いのです。
文字もミース・ファン・ハウトが、絵画的センスいっぱいにクレヨンで描いている。
なんと、翻訳の日本語ひらがなも、ミース・ファン・ハウトが描いてくれたという。
素晴らしい!!
タイトルの原題『Vrolijk』(オランダ語)を直訳すると「陽気な」であるが、英語版では『Happy』、日本語版は『どんなきもち?』で、内容は日本語版のタイトルから推測できるとおり、各ページ、「わくわく」「しょんぼり」「うっとり」「むかむか」とワンワードで構成されており、さかなの表情は、ほんとにそれらのワードにぴったりなのだ。
幼年絵本だが、小さな子どもだけではなく、いろいろな世代の人に手に取って欲しい絵本である。
絵本作家になりたい人にとっても勉強になると思う。
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