ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◆『知的な冒険の旅へ』  矢島文夫 著  中公文庫

                       

 地震で散乱した本の1冊。
 随分、昔に読んだ本だ。
 既に鬼籍の人であるが、言語学者でオリエント学者の紀行文とその学識エッセイ。
 読み返すと、「ああ、そうそう」と記憶が甦ったり、「え、ここ、行ったよー」というところがあったり、結構、楽しみながら読んでしまった。


 17章の、<「外人部隊」の表と裏>
 18章から20章の、<アンダルシア通信>
 これらの各章が特に面白かった。

 1980年頃に執筆された文章だが、「外人部隊」の状況が歴史的な意味から当時の状況に於いて記されている。
 フランスやイギリスなどヨーロッパ側から、野蛮、未開、文明以前という風にいわれた北アフリカの土着の文化について、つくづく考えてしまう。
 すでにここに、現在のイスラム圏からの欧米へのテロリズム派生、萌芽をみることができる。


 <アンダルシア通信>では、ジプシーやツゴィネル、バスクに言及されている。
 改めて驚いた記述は、歌劇『カルメン』の訳詩だ。
 カルメンを月のように美しいといい、しかし素性はスッポンのように下司だというのだ。
 これが一般的は認識なんだろう。


 ハードカバーの単行本は1983年に出版された本だが、問題意識は極めて普遍的だ。

 あらためて、興味深く、勉強になった本だった。



                       

                         *   *   *


 今日の昼ごはん。  
 あさりの佃煮で作った炊き込みご飯。
 左利き用のテーブルセッティング。

                 桑名の佃煮。



 今日の晩ごはん。  
 ツレアイのリクエストで、大葉たっぷりのタラコのパスタ。
  ※タラコソースのレシピ(パスタ2人分に対して)
   ・溶かしバター 
   ・マヨネーズ
   ・牛乳
   ・赤唐辛子
   ・タラコ2はら(4個)
   以上を混ぜ合わせたボルにゆであげパスタを投入。またまであわせて、トングののせて大場を散らす。
   
 
       人参の金平炒めも作ってみた。
       私の子どもの時から苦手な食材が人参で、でも金平炒めにすると、全然抵抗なく美味しく食べられる!!













 
 

 

 

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